49話 ページ50
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「…さっきから何読んでんの？」
別に興味はそこまでねぇけど、珍しく俺に話しかけず真剣に漫画を読む紗里につい話しかけた。
少し顔を上げてこっちを向いたソイツは「私の大好きな漫画！」とか楽しそうに言う。
「このヒロインの女の子が本当に素敵でね…
いつか、私もこんな風になりたくって勉強してたの。
あ、ちなみこれでもう30週目くらい読んだ。」
「…へぇ。
どんなやつ？」
紗里は前を向いて少しだけ考えるようにボーッとした後、再び漫画に視線を戻す。
____カッコいいの。
何の変哲もなくて、全国の女子高生を並べてもきっと"普通"の枠のさらに"普通"の中に入るような子。
でも、そんな''普通"の女の子だとしても、私たちが知らないだけでもしかしたら"普通の人"には出来ないようなことをしているかもしれないでしょ？
その子もそうなの。
きっと、知る人なんてこの世に1人いるかいないかの世界で、このヒロインの女の子は絶対誰も助けないような人達に手を差し伸べちゃうような子なの。
それって、凄いことじゃない？
誰にも求められていないのに、体が勝手に動いちゃうんだよ_____。
「……まさに、ヒーローだよね。」
「ヒーロー、かぁ。」
「そんなヒロインの女の子に憧れてるんだぁ。」
そのヒロインなら、俺はとっくに見つけてる。
"……ウチ、来ますか？"
"それに…なんだか寂しそうな目をしてた。"
そのヒロインは、俺の恩人であり、ヒーローであり、
絶対にこの手で守りたい大切な子だ。
…あぁ、ちょっとわかるかも。
俺も少しだけ憧れるもん。
何食わぬ顔して、何かに急に背中を押されたように人を助けてちゃうヒロインに。
だからこそ、その助けが間違っていたって思わないように、
思ってしまったとしても、「大丈夫」ってそばで俺が言えるように。
「お前、
禅院家の回し者なんだろ？」
俺は全てを片付けて、もう一度Aの元に帰る。
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え？)続編おめでとうございます！！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月26日 0時
