27話 ページ28
ごめん悠仁くん…私が話せるのはここまでだ。
嫌がらせが原因で体調を崩してから、伏黒くんがより一層心配してくれるようになった話とか、
伏黒くんにも親がいないから、気持ちを共有してくれていた、なんてことはプライバシーに関わるから言えない。
…そこから、徐々にお互い惹かれていたっていう話も、悠仁くんにはなんとなくしたくないから。
ましてや、別れた理由なんて尚更……
「……そっか、ごめん。
あんまりいい記憶じゃねぇのに言わせるようなことして。」
『ううん、気にしないで。
もう大丈夫だから。』
そう、もう大丈夫なんだ。
だから…
そんなに悲しそうな顔をしないでよ。
「……俺がAと同じところにいたら、絶対守ってやれたのに。」
『ふふ…悠仁くんなら絶対に守ってくれるんだろうなぁ。』
「当たり前だろ。
Aは死んでも守る。」
『ｯ…。』
凄く力強い色だ。
思わず心臓が跳ねる。
真っ直ぐに見つめてくるから思わず目を逸らさずにはいられなかった。
…嬉しいなぁ。
「気休めにもならねぇかもしんないけど、
俺も親いないんだよな。」
『はっ……？！』
何を、急に暴露して……
そんなセンシティブなこと、なんで堂々と…
「Aに大事なこと言わせたから、俺も言うのが普通だろ？」
『悠仁くん……』
「これでお互い様だな。
よし、明日休みだし映画でも見ようぜ。」
明るく振る舞ってくれる悠仁くんだけど、私には心残りと罪悪感でいっぱいだ。
ごめん…全部言えなくて。
秘密事を、そのままにしてしまって。
でも、秘密を抱えていたのは私だけではないということを、この時私が知る術なんてなかった。
「………ｯクソ。」
.
「………なぁ、伏黒。
お前ってAのこと"まだ"好きなん？」
五条先生が伏黒と同じ任務にしてくれた日、俺は帰り道で本人に聞いた。
まあ、答えは別に聞いても聞かなくてもいい。
ただ、
「…さぁな。」
俺の考えを確信に変えたかっただけただ。
あの日以来、俺の心がずっと穏やかじゃない。
Aの前では頑張っていつも通りを装ってるけど、それもいつまで続くか。
「逆に聞くが、虎杖。
お前はどうなんだ？」
俺、ねぇ……。
"悠仁くん！"
「さあな。」
「なんで素直に認めねぇんだ。」
「……。
お前には教えなーい！」
「面倒くせぇ…。」
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え？)続編おめでとうございます！！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月26日 0時
