10話 ページ11
『ん……もうこんな時間。』
起き上がろうとしてやめた。
そういえば今日は休みだ…2度寝しよう。
鈍い思考回路で寝返りを打とうとすれば、
『…ん？』
何か当たった。
そして目を見開く。
『ゆ、ゆゆゆ悠仁くん……なぜここに…？！』
穏やかな寝息で静かに眠る悠仁くんの顔面が目の前にあって、思わず後ずさればベッドから落ちかけた。
あ…思い出した。
昨日、お互いのことを話したから心の距離が縮まったのを感じた。
その勢いだった。
「………一緒寝よ？」
なぜか訴えるような目で見つめてきた悠仁くんを断ることなんてできず、まあ減るもんじゃないしな、なんて思いながら2人で一緒の布団に入ったんだっけ？！
……今考えれば結構やばい気もするけど。
でも、まあ…いっか。
『…にしても、こうして見ると案外まつ毛長いんだなぁ…。』
寝ていることをいいことに、私はぷにっとほっぺを押してみた。
え…やだ、ぷにぷに。
幼い顔して眠るんだなぁ。
『…可愛いかも。』
「………誰が？」
『えっ…悠仁くん起きて………きゃあ！』
背中と腰に手を回されたかと思えば一気に引き寄せられて、布団の中で密着状態になる。
な、なんでいきなり……近すぎるって。
「誰が可愛いって？」
『悠仁くん…です……』
「俺よりAの方が何千倍も可愛いけど？」
『な…に言ってんの？！
寝ぼけすぎもいいところだよ！』
この距離でそんなこと言われて普通にしてられる人がいるなら見てみたい！
しかも、寝ぼけた顔が色気に早変わりしてるし…。
力の限り悠仁くんの胸板を押して離れようともがいてみる。
「寝ぼけてねぇし…証明してやろうか？」
『んんっ…なんでさっきより力入れてんのぉ…離して…』
「顔赤いよ。恥ずかしい？」
『あ…たりまえじゃん！
悠仁くんは慣れてるのかもしれないけど、私はこんなことされるの初めてなんだから…というより、彼女じゃない女の子にこんなことしたらダメ！今すぐ…』
『離して。』という私の声を遮って、悠仁くんは私の頬を撫でながらゆっくり馬乗りになる。
…え？
「あぁぁ………やべぇ、そういうとこがほんとに可愛いんだって。」
『ねぇ、ほんとに……』
「俺だって慣れてねぇし、バーカ。」
その顔があまりにも色気ダダ漏れの微笑みだったから、私は耐え切れなかった。
ﾄﾞｺﾞｯ
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え？)続編おめでとうございます！！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月26日 0時
