24話 ページ25
悠仁くんが…私のことを、よく話す……?
「あぁぁぁ…!なんで言っちゃうんだよ釘崎!」
『…?』
「いいじゃないの、どうせ今更でしょ。
コイツなんか変なことしてない?大丈夫?」
『は、はぁ……』
私が呆気に取られている間にも2人のバトルは止まることを知らず、「アンタが惚気てくっからだろうが!」「だからって言わなくてもいいじゃん?!」とか言い争う。
「あの、2人は付き合ってるんですか?」
『ちょ、何聞いちゃってんの…?!』
「気になるって言ったのはアンタじゃん。」
焦る私をよそに、友達は平然たした顔で聞く。
聞きたくないんだけど……。
でも、気になる……。
「……ほほぅ、もしかしてあなた、虎杖のこと好きなの?」
『ち、違います!』
「あっはははは!だってよ虎杖!ドンマイ!」
「いてーよ!」
咄嗟に否定しちゃったけど、私は悠仁くんのこと別に"そういう好き"じゃないもんね…そうだよね?
でも…なんかモヤモヤする。
「私たちは別に付き合ってないわ。
こんなヤツと私が釣り合うなんてあり得ないから安心して!」
「さっきから俺の扱い酷くね……?」
美女の名前は"釘崎野薔薇"ちゃんらしい。
そして、悠仁くんが抱える荷物も全部野薔薇ちゃんが強制的に持たせただけとのこと。
…なんだ、ホッとした。
……………え、何でホッとしてんのよ。
「そういう虎杖は、Aのことどう思ってんのよ。」
「私もそれ聞きたーい。」
『2人とも何聞いてんの……?!』
2人がニヤニヤしながら悠仁くんに聞く。
悠仁くんは「えっ、俺?」なんて困惑した表情だ。
「…………Aのことは"普通に"好きだと思ってるよ。」
「ふーん…。」
『…ほ、ほら!2人とも何聞いてんのよもう!』
あはは!なんて誤魔化すけど…ほんのちょっと、本当にちょっとだけ、
なんで私は期待してしまっていたんだろう。
ズキッ
また胸が痛い。
「じゃあ2人は付き合ってないけど、2人で買い物に来たんですか?」
『だから何言ってんの…!』
「そんなわけないでしょ。
もう1人、スカしたやつがいるんだけど…おい虎杖、あいつどうした?」
野薔薇ちゃんは相変わらず荷物を悠仁くんに持たせながら聞いたけど、悠仁くんはボーッとした顔から一転して「そういやいねぇな?」なんて会話をしていた。
「おい、2人して勝手に彷徨くな。」
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え?)続編おめでとうございます!!! (2022年3月17日 20時) (レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年12月26日 0時