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17話 ページ18

「……ごめん、でも殺す以外なかった。」


『うん、わかってる。わかってるから。』


「………ごめん。」




1番辛いのは悟なのに。


私にただ謝り続ける悟に心が痛む。


親友を手にかけるって、言葉では言い表せない感情。




「ごめん……あと少ししたらちゃんとするから。
今はこうさせてほしい…。」


『うん。
もう謝らなくていいから。』



大きな体で私の肩に顔を埋めるけど、私には悟が小さく見えた。


周りからは最強って言われて、なんなら自分でも言っちゃうけど。




悟だって1人の人間なんだ。




「逆に…なんでAは平気そうなの?
僕のこと憎いでしょ?」


『平気そう…に見える?
でもまあ、悟のことは憎んでないよ。


…憎む理由がないよ。』




平気かと聞かれたら、それは嘘になる。


でもなぜか、心が軽い。

何かから解放されたような。






______"A"




「……じゃあ僕は生徒たちのところに行くよ。」


『うん、気をつけてね。』


「僕を何だと思ってるの。」


『ははは。』




悟は傑の亡骸の場所までは教えてくれなかった。


悟なりの優しさなんだろうけど。






悟が行ってしまって1人になった途端、


ガクンッ




『あ、れ…?』


立てなくなった。


体に力が入らない、立つ気力もない。



心が軽くなって、体も軽くなったってか。


………心が重くなったの間違いだな。




『傑……あっちでは、楽しく過ごせるといいね…ッ』




傑にもう会えない。


あんな風に笑ってくれる傑はもういない。


もう傑と、お花も見れない。





『傑……ッ!す、ぐる……!うぁぁぁ……ッ!』



私のために涙を流さないでなんて、無理だよ。



『どれだけ…ッ……あなたに泣かされたと思ってんの…ッ!』




結局私があなたに"好き"というたった2つの言葉を言える日は来なかった。


もう、永遠に来ない。




『好き…好きだよ…傑…ッ』



私の声だけが風に流れて消えた、去年の冬。






.



.




.




『七海〜、私なんてどう?』


「あなたは少し飲み過ぎです。
誰ですか、こんなこと教えたのは。」


『しょーこっ』


「………はぁ。」




だって、飲まなきゃやってらんないよ。


同世代の人はどんどん結婚していくのに、私なんて恋人すらいないんだから。


だから定期的に七海を口説いては綺麗に振られる。




「あなたには五条さんがいるじゃないですか。」


『えー悟かぁ。』


「えーって、あなたね…。」

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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ちゃっぱ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして!コメントありがとうございます^_^ オチは作成当初から決めています!ネタバレになってしまうのでオチをここで言うことは出来ませんが、完結間近ですのでぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです( ; ; )ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年6月23日 22時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月23日 19時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年5月3日 14時

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