7. 悪夢からの予告 ページ10
Aside
その夜、私は夢を見た。
ザザザッ
夢の中なのだろう、木が生い茂っている。
夜の森のような、明るさ。
その中に私だけがいるような、そんな気がした。
すると、だ。
ザッザッザッ
?「オーイ、マタドール。そこに居るんだろう?出ておいで〜!」
『…。(マタドール…?)』
え?
それって誰のことなの?
私は取りあえず木の影へと隠れて様子をみることにした。
しばらくすると、声の主は私の存在に気付いたようで、こちらに歩み寄ってきた。
そして、声の主は私の目の前に姿を現した。
『!?(何で、____さんがここに…)』
その声の主は前の世界で見ていた【名探偵コナン】のキャラで、しかも先程相棒グループと名探偵コナングループの人達がいた時に見た回想に出てきた父親らしき人だったのだ。
『(ってことはこの人が、私の、父親………?)
…あの、どちら様ですか?』
私が聞くと彼は驚いたという様子を見せたが、すぐさま咳払いをして表情を戻した。
それから少ししゃがんで私の顔を覗きこみ、こう言った。
"
今すぐこの場から、
この状況から、
逃げなさい。
そして協力者を探して奴等を潰してくれ、
頼む…………"
『え……?どういう__』
シュッ
パァンッ
聞き返そうとしたが、それは何処からとなく飛んできた弾丸音によってかき消された。
?「遊びはそこまでだ、マタドール」
声のする方を振り返れば、そこには黒装束の銀色が特徴的な髪の長い男性が銃を構えて立っていた。
その男性もまた、私が前の世界で見ていた【名探偵コナン】に出てくるキャラでした。
『!?(__!?)』
怖くなって思わず逃げる体勢を作ろうとしたが、それは制止された。
ジャキッ
?「逃げ切れると思うなよ?」
『!!』
?「フンッ あばよ、マタドール」
パァンッ
·
·
·
__________
ガバッ
『ハァハァハァハァ__』
私はその夢のせいで怖くてびっしょり汗をかいて、ガクガクと震えていた。
そして、少し落ち着いてきた時にふと思ったことがひとつ。
"私は一体、何者なの?"
と。
また、それを思ったと同時にこの夢が現実にならないことを祈った。
だが、これが後に起こるあの事件へと繋がるだなんて、知るよしもなかった…。
8. 現実に目を向ければ………→←6. 作戦会議みたいですが、私は出てこない…
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神代綾(プロフ) - 暁月真愛さん» どういたしまして! (2018年6月3日 1時) (レス) id: 9a244a2626 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 神代綾さん» ありがとう(о´∀`о) (2018年6月2日 0時) (レス) id: 9da0464fba (このIDを非表示/違反報告)
神代綾(プロフ) - 暁月真愛さん» あ、そうなん?了解した!是非見に行かせてもらうよ! (2018年6月1日 23時) (レス) id: 9a244a2626 (このIDを非表示/違反報告)
暁月真愛(プロフ) - 神代綾さん» ありがとう!コナンじゃないけど新作が結構人気なんだ!よかったら見てね! (2018年6月1日 18時) (レス) id: 9da0464fba (このIDを非表示/違反報告)
神代綾(プロフ) - 暁月真愛さん» おひさです!勿論覚えてるよー! (2018年6月1日 0時) (レス) id: 9a244a2626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神代綾 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年3月29日 16時