77話【猫を被る】 ページ27
「............やっぱりいた、」
扉を開けて入ってきたのは、
小川「..........いちゃついてるとこ悪いね、藍。」
藍「........げ、小川さん。」
小川「.........何か言うことは？」
藍「.......詳しく言わずに出てきて、すんません。」
小川「よろしい、」
なんて、コントみたいな会話を繰り広げる。
A「...........っ、えと、藍くん、」
そこで気づく。
A「......っあの、おろして、もらって、」
藍「................あ、」
小川「........もしかしてお前、気づいてなかったの？」
Aさん、膝の上に乗せたままだった。
小川さんの前が恥ずかしいのか、顔を赤くして下を向くAさん。
いや、かわよ。
小川「つーか藍、俺のLINE無視したろ。」
藍「いや、後で会うからいいかなって、」
小川「.......おい、先輩を敬え。」
こんな会話してると、Aさんを膝の上に乗せていることを忘れてしまう。
小川「てか、祐希さんがAのこと探してたよ。」
A「、え？」
小川「なんか、データのことで話したいことあるらしいよ。」
A「そうですか。わざわざありがとうございます。」
小川「いーえ、」
いや、
なんか
小川さん
優しすぎんか？
俺にはあんなに当たり強いのに。
ーーーーー
誤字脱字あったらよろしくお願いします！(定期)
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作者名：きょれっくす | 作成日時：2023年11月22日 23時
