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「じゃあせめて堅苦しいから敬語やめてぇ?」

お願いと言いながら上目遣いで手を合わせる安田さん。

あの章ちゃんにお願いされてる…。

さすがにここまでやられて聞かない訳にも行かず…

「わ、分かりました…」

「やったぁ〜!」

さっきとは打って変わり満面の笑みを浮かべる。

安定に可愛らしい笑顔ありがとうございます

「お待たせしましたー」

ようやく料理とビールが届いて私は安田さんと乾杯した。

「っぷはぁ〜うまぁ〜!」

「めっちゃうまそうに飲むなぁ笑」

安田さんはニコニコしながら私が飲む様子を見ている。

「お褒めに預かり光栄です笑」

私も笑いながらそう答えた。

「僕なぁ〜ずっと気になっててんけどなぁ〜」

「ん?」

「Aちゃんって関西の人?なんかイントネーションが…」

「そうやで」

「やっぱり〜?!僕も関西やねん!兵庫!」

兵庫県尼崎市ですよね知ってます

「へぇ〜そうなんや!笑」

でも知らないふりをする。

そりゃあ言ったらもしかしたら、もしかしたら!丸ちゃんに会わせてくれるかもしれんで?

でも言う訳には行かん!

なんとなく私の直感がそう言っとる!

その後、唐揚げも追加注文して、楽しくお喋り。

気付いた時には時計の針がてっぺんに近付いていた。

「安田さん、明日仕事無いん!?」

さん付け+タメ語は違和感があるけどまあええや。

「あるでぇ〜笑」

安田さんは酔っ払っているのか呑気にそう答える。

「帰らんくて良いん?」

「ん〜?Aちゃんともっと喋りたいも〜ん笑」

なんて無邪気な笑顔でそう言われたらキュンとするやん!

さすがアイドル…

「あかんって。ほら、私払うから帰ろ。」

わたしは財布を持って立ち上がる。

「あかん!女の子に払わされへん〜!」

安田さんが酔いから覚めたように急にそそくさ用意し始めてレジまで走って行った。

「どんだけ奢りたいねん…」

しかしこの前のタクシーも奢ってもらった身なので安田さんには悪いけどなんとか説得して割り勘にしてもらった。

安田さんは拗ねてた笑

「もぉ〜僕払いたかったのに〜…」

帰り道、歩きながらそう言う安田さん。

安田さんは帰りは電車らしいので待ち合わせした駅前で解散。

「ばいばぁーい!またご飯行こなぁ〜!」

安田さんは元気よく手を振る。

「うん」

私も控えめに手を振った。

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作者名: | 作成日時:2020年1月6日 13時

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