個性 支配

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あれから時が経ち、あっという間に11年がたつ

家族がどうしているかも、もうどうでもいいが

私は父に捨てられた後、もちろん最悪な日々を送っていた

自由などない、苦しい日々だった

だが雄英高校に通うことを命じられ、今は自由に暮らせている

犬｢ワンッ！ワンワン！！｣

『…??私がいない間、大人しくしててね』

私がそう言うと犬はワンッ！と返事をした

『うん、いい子だ』

私は犬の頭を軽く撫で、家を後にした

『……』

今日は入学式？らしい

そもそも学校なんて初めて行くため、何をするか分からない

あれから歩いていると目的地である高校が見えてくる

『…(ここが、雄英高校……)』

雄英高校は有名なヒーロー学校だ

きっと“彼“も居るんだろう

まぁ、私には関係ない

初めはこんな学校、入る気は無かった

たかがヒーローだ

ヒーローが居たって居なくったって、この世界はダメダメなんだから…

だが、今回は“あの方“が先生を担当するらしく、嫌々行くことを決めたのだ

“あの方“とは

私の憧れで

私の“目標“の為に必要な人だ

『(いつ会えるかな？……オールマイト)』