世界はそれを惚気と呼ぶんだぜ【宮侑】

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「聞いてくれへん？

昨日なんか、部活終わりに俺のこと待っとったやら言うて下駄箱に座っとってんけど」


「聞くもなんも俺もその場におったで」


「そやそや、忘れとったわ」


「いちいち腹立つなツム」


「寒いのに律儀なものやから思わず帰っとったら良かったのにって言うてもうて。

ほんまは体育座りが可愛うて直視できんで咄嗟に出てもうたのやけど。」


「ツムの彼女にはなりたない」


「うっさいわ。まあほんで喧嘩っていうか、怒って先に帰られてん」


「自業自得やな」


「やろ……反省してんねん、俺は。

やから朝教室行ってコンビニで買うたアイスあげて謝ったら、すぐ機嫌直してん。生意気やろ？」


「可愛ええなあ」


「手出したらほんまに容赦せん」


「話聞けって言うたの自分やろ」







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