第270話 ページ5
竜胆「……本当に、記憶がないの?」
A「え…」
その声は、先程まで戦っていたときとは比べものにならない程弱弱しく…泣きそうな声だった
勿論記憶のない私には何故そんな声を出すのか、理由の欠片も見当たらなかった
竜胆「一つだけ、椿にいい話を教えてあげる」
A「いい、話…?」
そう、とさっきの声がウソだったかのように笑顔で一際黒いクナイを取り出した
すると持ち手の方にある輪の部分に指を入れ、クルクルとまわし始める
竜胆「我等、風間流暗殺術は風間家以外の人間には使いこなせない。だから門をいくら叩かれても教える事ができないんだ」
A「それは一体…」
そのとき、ビュンッと私の真横に風が通り過ぎる
驚いて目を見開いている私に彼はこういった
竜胆「俺達は全員……妖術のかかった武器を使うからだよ」
A「妖術…?」
そう、私の真横にあるのは漆黒の刃……クナイだったものだ
長く、細く伸び…まるで刀のような形状になっていた
どんなカラクリなのか見当もつかないが…これが妖術のかかった武器ということなのだろう
どの道仕組みが全く分からない私は、これに触らない方がいいと判断した
竜胆「お前も持っているだろう?……夜桜を」
A「!!」
私が名前を言うと出てきた夜桜
いつの間にか血塗れになって転がっていた夜桜
あれは妖術ってだけで片付けていいの?
第271話→←第269話 兄上さんのキャラが掴めていない作者って…(´・ω・`)
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雷帝 - 一番最初に読んだ時からドキドキ感が止まりませんでした!!!何度も読み返しているかんじです!更新頑張ってください!!!応援してます!!!! (2016年2月13日 16時) (レス) id: ed16165204 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 最初から読ましてもらいました!すっごく面白くてハマっちゃいました!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2015年7月25日 21時) (レス) id: e23714e139 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - リリさん» コメありがとうございます!少しずつですが更新していきたいと思っております!応援ありがとうございます!! (2015年6月20日 22時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - すっごく続きが気になります!更新待ってます!頑張ってください (2015年6月20日 16時) (レス) id: f55672db75 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - あくまでアニオタですわさん» ベタですがかっこいいやつですよねー!本編にのせる予定ですが、出来なさそうでしたら番外編などで紹介させていただきたいと思います!リクありがとうございました!! (2015年5月2日 19時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1
作成日時:2014年3月17日 19時