【銀魂】 血塗れの桜 第七章

第295話　久しぶりの更新 ページ32

A「ﾌﾝｯﾌﾝｯﾌﾝ…ｯ!」



考えがまとまらないとき、結局辿り着くのは修練場

今日は無心になりたいのもあり、かれこれ数時間袴を着て素振りをしている



A「ﾊｧｯ!!…ふぅ」



流石に手ぬぐいで汗を拭おうと、竹刀を置き座り込む

今まで頭の隅に追いやっていた悩みが体中を血と共に駆け廻る



A「正義、ねぇ…」



いつもだったらあのとき、土方さんに言い返していたんだろうか?

それとも、再び前を向いて歩こうとしたのだろうか?


わからない



A「何がおかしいんだよ…」

「てめぇの顔面よく見てみろィ、面白すぎる面で笑えるぜィ?」



振り返ると、竹刀を肩に背負った総悟がいた
ちゃっかり袴姿な所から見るに、私の素振りをしているのを見ていたのだろう



A「どういう意味だよ、総悟」
総悟「言っても分からないなんて相当馬鹿になったんじゃないですかねェ〜?…手合せしろ」


突然入ってきたと思えば手合せを迫ってくるこの俺様隊長をどうにかしてくれないだろうか?


A「今は一人で鍛練したい気分なの」
総悟「ほォ〜?負けるのが怖いと見えるぜ?俺と互角だったのは見間違いだったようですねィ」
A「…喧嘩売ってんの?」
総悟「そう見えなかったら救いようのない馬鹿ですぜ、A」


馬鹿にしてくる総悟に竹刀を向けると、鼻で私を笑いながら構えを見せてきた

審判などいないので、怒りのまま突っ込む

思いきり振り降ろすと、簡単に止められる




ｶﾝｯｶﾝｯｶﾝｯと激しい竹刀のぶつかる音が何度にもわたって響く


だが全て受け止められる一方で、イライラとしたどす黒い塊は増す一方だ


それを楽しむかのように馬鹿にしたような笑顔で私の竹刀を躱す




総悟「さっき一人で正義とか言ってたが…あれはストレスのせいですかねィ?それとも本心で悩んでるんですかィ?」
A「うるさい…!!」

総悟「近藤さんの事護るんじゃなかったんですかィ?あの人に救われた時からずっとそう思ってたんじゃなかったんですかィ?あれも口先だけじゃねぇか」
A「違う…!」



突然、手の甲を叩かれ竹刀を落すと蹴り飛ばされた

壁に体を打ちつけ座り込むと、目の前で竹刀を床にたたきつけ怒っている総悟がいた





総悟「侍なら一度言った事守り抜けってんでさァ!!そんなんで副隊長やってんじゃねぇ…そんな生半可な気持ちで真選組の名背負ってんじゃねぇよ!!!」



それには、私の心を打ち砕くに十分な言葉と棘が含まれていた

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