【銀魂】 血塗れの桜 第七章

第291話 ページ28

病院テロ事件は大きなニュースとして様々な場所で生中継され、こっそりとさがるんに連れられ屯所へと戻った私


屯所の入り口で心配そうに行ったり来たりする彼は私を見るなり




総悟「いけなくて悪かった…本当に、無事でよかったでさァ…」
A「大げさだなぁ全く…近藤さん並に過保護だよ?」
総悟「一緒にすんじゃねぇ」
A「まぁ…その……、ただいま…」




抱きしめ、私の安否を確認してから再び真面目な顔になる

総悟の真面目な顔なんて久々すぎて笑いが出てきそうになったのは私だけの内緒




総悟「近藤さんが呼んでやしたぜ、ザキてめぇもだ」
山崎「よかった俺忘れられてるのかと…行こっかAちゃん」
A「なんとなく内容は想像つくけど…じゃあいってきます、たーいちょ」
総悟「とっとと行けバーカ、俺は仕事が残ってるんでぃ」



そう言ってフラーッとどこかへ歩いて行く総悟を横目に、私とさがるんで局長室へと向かった









・









IN 局長室


A「失礼致します、一番隊副隊長奏多Aです」
山崎「同じく監察、山崎退です」


「来たか、入っていいぞ」




ｽｯと襖を開けると、刀の手入れをしている近藤さんと目が合う





A「総悟から近藤さんが呼んでたって聞いたので来ました」
近藤「あぁ、まず大江戸病院の一件聞いたぞ。よくやったなAちゃん」
A「まぁ…弱い者いじめしてる浪士になんて負けてられませんから」
近藤「がっはっは!確かにAちゃん程の剣豪がそんな奴等に負けないだろうよ!!」


愉快そうに笑った近藤さんを見て、二人でなんとなく落ち着くと頃合を見計らったのかさがるんが口を開いた



山崎「局長、本題は一体なんです?俺とAちゃんって調査任務くらいしか接点ないんですが…」
近藤「トシがAちゃんには言ってたんだがな?ザキ、風間家について調査してるだろう?」
山崎「あ、はい。少しずつですが情報が集まってきました」
近藤「それを記憶がないとはいえ、風間家長女のAに意見を貰おうと思う。それで思い出す事もあるだろうしな」
A「はい、土方さんに頼まれました。それで…今とりあえず情報開示と意見交換をしようと?」



すると丁度、奉行所から戻ってきた土方さんとどこかから帰ってきた総悟が部屋へと入ってくる




土方「この風間家及び風間竜胆についての調査任務は俺達だけの超極秘任務だ…他言無用、そしてこの中の誰がどうなろうと調べ上げるぞ」

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