検索窓
今日:19 hit、昨日:5 hit、合計:51,259 hit

第287話 ページ24

刀を突きつけて脅すと、浪士はすぐに口を割った


毒蜘蛛党の半分を真選組に捕まえられた報復に入院中の隊士を殺し、人質と引き換えに仲間を取り返すこと

そして、あわよくば近藤の首をとって死んだ元ボスに手向けようという…まぁ弔い合戦のようなものらしい


魁利が生きていた頃、毒蜘蛛党の元ボスを倒したらしいが魁利に聞かないと分からないので真偽は定かではないが……魁利を殺す事から此奴等の作戦は始まるらしい



A「お前等以外に今見廻りをしている奴等はいるか?正直に答えた方がいい……毒蜘蛛党がお前のせいで壊滅、なんて嫌だろう?」
浪士1「お、俺達だけだ…ッ!!もういいだろう!?解放してくれ!早く帰らないとボスに叱られる!!!」


ガタガタと震える浪士に笑顔で肩に手を置いてやると、少し安堵したように口元が緩んだ



A「私がどうして紅姫と呼ばれるか知ってるか?」
浪士「ど、どうしてってそりゃ…血塗れになって我等を斬りつける女隊士だからだろ…?」
A「それだけじゃない……自らに血に塗れるような殺し方をするからだよ」




そう言うと、思いきり目の前の怯えきった浪士の肩から斬り裂いた


血飛沫が辺りを赤く染め


私を染める赤


バタリ、と生気が完全に抜けた浪士を見つめる

瞳孔は目が零れそうになるまで開かれ、その無残な死に様をさらに際立てる

口元が緩んだままの口からは体内の血が溢れだす


一般人が見たら映画の世界だと思いこみたくなるような風景…



A「あぁ……ッ楽しい…ッッ」



そんな死体を見て喜ぶ私


完全に狂っているとしか思えない





魁利の事を思うと後ろめたいが…私はこういう人間だ

人間の本質というものはそうそう変えられないと聞く


私は私が嫌い


大切な物を守る術が相手を傷つける事しかないという事実に嫌気が差す





カツン…カツン……と階段を下りながら、自分のではない血液がポタポタと白い床に紅い華を咲かせる








嗚呼、美しい

第288話 小説更新すると肩が凝る老化現象→←第286話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雷帝 - 一番最初に読んだ時からドキドキ感が止まりませんでした!!!何度も読み返しているかんじです!更新頑張ってください!!!応援してます!!!! (2016年2月13日 16時) (レス) id: ed16165204 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 最初から読ましてもらいました!すっごく面白くてハマっちゃいました!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2015年7月25日 21時) (レス) id: e23714e139 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - リリさん» コメありがとうございます!少しずつですが更新していきたいと思っております!応援ありがとうございます!! (2015年6月20日 22時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - すっごく続きが気になります!更新待ってます!頑張ってください (2015年6月20日 16時) (レス) id: f55672db75 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - あくまでアニオタですわさん» ベタですがかっこいいやつですよねー!本編にのせる予定ですが、出来なさそうでしたら番外編などで紹介させていただきたいと思います!リクありがとうございました!! (2015年5月2日 19時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1  
作成日時:2014年3月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。