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第276話 ページ11

再び戦いをはじめようと構えると、兄上はフッと遠くの空を見て微笑んだ



竜胆「…今日はもう終わりだよ、椿」
A「終わってなんかいない…今お前をここで倒す!」
竜胆「俺の仕事は終わった…もう帰らなきゃいけない」

A「な…ッ!?待て!!」




私の叫びは届かなかったようで、彼は手を振りすぐに消えてしまった

戦いが終わった…ということだろうか?

とりあえず兄上がいなくなった為、総悟達の安否が心配になる

私は軋む体に鞭打って走った




すると、隊士達に連行されている片腕のない死にかけの伊東を見つける

伊東は私に気づき自嘲的な笑みを浮かべそのまま見晴しのいい平地に連れて行かれていった


状況が呑み込めない


伊東は裏切者なのだから、即座に斬り捨ててもいい

それにあのまま放置していても死ぬのだから放っておいてもいいだろうに

また近藤さんの情けなら…私が斬り捨てる


そう思って刀に手を置くと、その手をそっと温かい手で包まれた

驚いて後ろを向くと




総悟「…もうそれは必要ねェよ」
A「総悟…!」


総悟の横を見れば、ボロボロの近藤さんに土方さん…それに神楽ちゃんと新八君

そして人斬り河上万斉と戦ったであろう銀さんの姿が見えた



生きてる…そう安堵するとともに伊東が何故生きているのか聞こうとすると、わかっているとでも言いたげに総悟が口を開いた



総悟「彼奴も…手の上で転がされてただけだったんでさァ…最終的には俺達の事、身を挺して守ってくれやした…」
A「あの伊東が…?」
総悟「きっと近藤さんは…仲間として、最期を遂げさせてやりてぇんでさァ。Aは不服かもしんねぇけど…許してくだせェ」


そう言って、皆は私の事も心配しながら伊東のいる場所へと足を進めた





話が見えた気がするが、あえて何も言う必要なないだろう




真選組の黒で円を描くと、その中心に二つの黒が刀を構えた

第277話 夏休みなのにまだ冬の内容である→←第275話



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雷帝 - 一番最初に読んだ時からドキドキ感が止まりませんでした!!!何度も読み返しているかんじです!更新頑張ってください!!!応援してます!!!! (2016年2月13日 16時) (レス) id: ed16165204 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 最初から読ましてもらいました!すっごく面白くてハマっちゃいました!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2015年7月25日 21時) (レス) id: e23714e139 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - リリさん» コメありがとうございます!少しずつですが更新していきたいと思っております!応援ありがとうございます!! (2015年6月20日 22時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - すっごく続きが気になります!更新待ってます!頑張ってください (2015年6月20日 16時) (レス) id: f55672db75 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - あくまでアニオタですわさん» ベタですがかっこいいやつですよねー!本編にのせる予定ですが、出来なさそうでしたら番外編などで紹介させていただきたいと思います!リクありがとうございました!! (2015年5月2日 19時) (レス) id: 2b1cad12be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1  
作成日時:2014年3月17日 19時

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