【銀魂】 血塗れの桜 第六章

第262話　　あれ、土方さんより沖田さんの方がイケメンになってｒ(( ページ43

A「…来たか」

近藤「彼奴等…なんで……」




私達が見る先には沢山のサイレンを鳴らしたパトカー達

…そう、真選組だ




よく見ると鬼兵隊らしき連中も混ざっている


さっきは人斬り、河上万斉がチラリと見えた




…私達はこの状況下において最も安全であり、無防備な状態


この列車だっていつ追いつかれるから分からない




すると、バズーカを連射する音と共に見慣れた銀髪頭の男が乗ったパトカーが近づいてきた





A「…銀ちゃん、土方さん……!」




私がバイクに飛び移ったときよりもボロボロになったパトカーを必死に走らせる新八君


屋根の上でこっちに手を振ってくる神楽ちゃん


面倒臭そうな顔をしてバズーカを撃つ銀ちゃん




皆、土方さんの為にここまで来てくれたんだ




そんなおんぼろパトカーに乗っているのは





土方「………(ﾁﾗｯ」




土方さんだった





近藤「馬鹿な…なんでお前が……なんでお前がこんなところにいるんだよぉ…ｯ!」





「俺にあんな仕打ちを受けたお前が…俺の為になんでこんなところまで…!!」






「トシィィィ!!なんで来やがったぁぁあ!!馬鹿野郎ぉおお!!!」



A「……皆、近藤さんの事が好きだからですよ」





泣きながら額を電車の窓に打ちつける近藤さんの背中をポンポン、とさすりながら彼等の方を見る





きっと今の私の顔は安堵した表情だろう







そのとき







ﾋｭｩｩｳ……





A「え」





バズーカの口がこっちを向いていた





A「!近藤さん危ない!!」






私が近藤さんをﾄﾞﾝｯと後方に押しやると同時に







ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧﾝｯ






激しい音と揺れと共に、私も後方へ飛ばされる




銀ちゃんめ……こっちは今いいシーンだったのに!





銀時「近藤さーん?Aちゃーん?無事ですかー?」
神楽「…駄目ネ。いないアル」


近藤「何してんだてめぇらぁぁぁああ!!!Aちゃんの顔に傷でもついたらどうしてくれるんじゃああああああ!!!」


銀時「…あ、いた。無事かー?お前暗殺されそうになってるらしいじゃねーか一丁前にー」
近藤「いや今されそうになったよ!たった今!!!」

A「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…煙い……銀ちゃんてめぇ後で覚えとけよ!?這いつくばる事しかできねぇ体にしてやんよ!」
銀時「えぇー?銀さんはどちらかというと上がいいなぁー!」
A「ンな話してねぇよ!?どこにそんな要素あった!?」


騒いでいる中、彼だけは口を開かなかった

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