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第226話 ページ5

いつの間にか朝になり、さがるんの言っていた通り体が動いた

昨日の薬のせいか体が多少重いが…筋肉痛のような痛みもないし問題ないだろう


ゆっくりと体を起こし、着替え終わると総悟が今から私が行きたい所が分かっているかのように手を引いて連れて行ってくれた



私が向かった先は…








『取調室』、あの隊士がいる部屋だ




総悟はここで見ていろ、とでも言いたげな顔で私を近藤さんの前に置いてから取調室に入っていく

中にはどうやら土方さんもいるようだ

窓ガラスの向こうに写る隊士の顔はひどく落ち込んでいるようにも、後悔しているようにもとれた




総悟「なんであんな事やった?」
隊士「俺…初めてだったんです」



ポツリ…ポツリと言葉を選びながら隊士は私がいる事を知らずに話し出す



隊士「俺、親に捨てられたんです…里親も早死してここに来て……初めて俺に声かけてくれた人だったんです……俺っ嬉しくて…!あんなに優しく接してくれる人……初めて見たんです」

土方「…それで好きになったっつー事か」
隊士「はい…俺はただ……もう一度あのときみたいに振り向いて欲しくて…!!」
総悟「で?…そんな事でAを怖がらせてたっつーのかよ!!」


隊士の胸倉を掴み怒りを露わにする総悟を見て、体が動く


近藤「あっAちゃん!」


なんか恒例になっているが近藤さんの静止を振り切り扉を開き、隊士の前にしゃがむ


総悟「A、待ってろっつたろィ」
A「別に言われてはいないよ……私の事、そんな風に思っててくれたんだね」
隊士「え…」


私が出てきた事に驚きを隠せない隊士は、動揺しているのか私に目を合わせてくれない…でもいいんだ


A「でもね、あんなやり方をした所で私は君を見つけられない……君の気持ちには答えられないけど、今度は堂々と友達として話しかけてきてほしいな!」
隊士「っ…すみません、でした……!!副隊長…っ!!」
総悟「チッ…A、此奴は犯罪者でさァ。牢には入れられんぞ」
A「わかってるよ、でもこの人ならきっと更生して出てきてくれる…そう信じてるから!」


フフフッと私が笑うと、土方さんもどこか顔が優しくなり近藤さんは嬉しそうに笑った




「…気に喰わねェ(ボソ」




一人だけ…笑っていなかった

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死神の鏡花 - 続き楽しみにしています (2018年5月8日 0時) (レス) id: 4e18eb5fcf (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 梨蘭さん» 全部見て下さったんですね、ありがとうございます!!風邪が治り次第沢山更新したいと思うのでよろしくお願いします(*´ω`) (2014年3月6日 9時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)
梨蘭(プロフ) - すごく面白いです!このシリーズ1から全部見ました!!合格おめでとうございます♪これからも頑張ってください!応援してます(*´∀`) (2014年3月3日 1時) (レス) id: 343f8271cb (このIDを非表示/違反報告)
愛呼(プロフ) - いえいえ、本当はこちらが正解なんですよねwこれからも楽しみにしてます! (2014年2月21日 15時) (レス) id: e7b34c92b5 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 愛呼さん» 歴史上の人物になってしまいましたね…ご指摘ありがとうございます (2014年2月21日 13時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1  
作成日時:2014年1月16日 19時

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