第259話 ページ40
そろそろエンジンが切れるか…という所で、私は電車に追いついた
近藤さんと総悟の姿が見える
近藤「なぁ…総悟。俺はなんと謝ればいい?お前等に…トシとAちゃんに!!」
気づいてくれた、その言葉しか聞いていないが雰囲気で察した
A「近藤さん!総悟!!」
近藤「Aちゃん!?」
二人のいるギリギリの場所までバイクを近づけ、思いきって飛び移る
ヨロッとバランスを崩した私を総悟が支え、近藤さんの方に立たせてくれた
ありがとう、そう言おうとしたときだった
ガチャンッ
近藤「総悟!」
近藤さんと私を車両に残したまま、彼一人だけ外へと残り
ガチャッ
鍵を閉めてしまった
A「総悟!?開けてよ!!」
近藤「何をやっている総悟!!」
バンバンバンッと窓を二人で叩くと、総悟は話し出した
総悟「近藤さん…大将の首獲られたら戦は負けだ。ここは引き下がっておくんなせェ」
近藤「ふざけるな!!」
んん゛ー!と必死になって二人で扉を開けようとするが中々開かない
私達が必死に開けようとしている間も、総悟はゆっくりと話していた
総悟「近藤さん、だから何度も言ったでしょう…アンタの悪い所は人の良すぎる所だって。誰でも信じて疑おうとしねぇ…挙句、あの狐さえ懐に入れ込んじまうとは。ま、いつかはこうなると思ってやしたがねィ」
話の途中で列車の連結部分が外れたような音が聞こえた、きっと総悟だけ……
総悟「だが、そんなアンタだからこそ俺やA達は集まったんだ…そんなアンタだからこそ、一緒に戦ってきたんだ。そんなアンタだからこそ、命張って守る覚悟があんのさ!」
やはり連結部分は外されたようでどんどん総悟と私達の距離が離れていく
A「嘘でしょ…?あんな大人数相手に……」
近藤「待て総悟…お前に死なれたら俺ァ……総悟!総悟ォ!!」
私達の距離がどんどん離れていく中
聞こえる範囲ギリギリの所で、彼は確かに微笑んで言った
「近藤さんの背中は任せたぞ……A」
A「……近藤さん」
近藤「なんだ…?」
明らかに落ち込んだ近藤さんに笑いながら声をかける
A「絶対、絶対に……死なせませんから」
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死神の鏡花 - 続き楽しみにしています (2018年5月8日 0時) (レス) id: 4e18eb5fcf (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 梨蘭さん» 全部見て下さったんですね、ありがとうございます!!風邪が治り次第沢山更新したいと思うのでよろしくお願いします(*´ω`) (2014年3月6日 9時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)
梨蘭(プロフ) - すごく面白いです!このシリーズ1から全部見ました!!合格おめでとうございます♪これからも頑張ってください!応援してます(*´∀`) (2014年3月3日 1時) (レス) id: 343f8271cb (このIDを非表示/違反報告)
愛呼(プロフ) - いえいえ、本当はこちらが正解なんですよねwこれからも楽しみにしてます! (2014年2月21日 15時) (レス) id: e7b34c92b5 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 愛呼さん» 歴史上の人物になってしまいましたね…ご指摘ありがとうございます (2014年2月21日 13時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1
作成日時:2014年1月16日 19時