【銀魂】 血塗れの桜 第六章

第243話 ページ23

山崎side



どうも初めて沖田隊長以外でお話することになりました、山崎です



Aちゃんが帰ってしまった後、なんとなく気まずい空気になったものの局長持ち前の明るさで場の空気をなんとか戻し…




「だっははは!!」




酒臭いただの宴会と化している


沖田隊長も流石に酔ってきたらしく既に寝る体勢だ、局長?見なくてもわかるでしょ






隊士1「山崎さん…」

山崎「ん?どうかした?」

隊士2「A副隊長って伊東参謀と仲悪いんですか…?さっきもすごい形相で睨んでましたけど」

山崎「あぁ〜…まぁ伊藤さんが入ってきたときに色々合ってね(苦笑」

隊士1「色々…と言いますと?」




新入隊士からは全く予想もつかない顔だっただろうな


Aちゃんは中身は置いておいて、外見は申し分ない程の可愛さ。局長や松平のとっつぁんが溺愛するのも納得できる


それに仲間に対する優しさは組一番だ

どんなにキツい斬り込みでも必ず死番を引き受けて、経験の浅い隊士でも入りやすいように道を作ってくれる

斬り込みでない時も常に部下を気にかけ、名前を知らない隊士がいないんじゃないかという程そいつに合った話を持ちかけて笑顔で接する……ようは女神だ、いや天使か?


まぁそんな仲間意識の強いAちゃんが局長があんなに信頼している伊東さんに敵意むき出しの目を向けるなんて想像ができない






あんな目を向ける理由は一つ






山崎「本当はね?Aちゃんが参謀になる筈だったんだよ」

隊士1「ま、まじッスか!?すっげぇ〜」

山崎「でもほら…Aちゃんは女だし、上の連中達からも疎まれる存在。だから伊東さんが参謀になってAちゃんは副隊長のままなんだよ」

隊士2「でも…参謀補佐の件、受けていればすぐに上の信頼も得られると思うんですけど……」

山崎「アハハ、まだまだ理由があるんだよ。元々馬が合わない二人でもあるからね」




本当、仲が悪いんだよなぁ…








そう…あれは伊東さんが入隊してきたときだった

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