第224話 ページ3
あっという間に夜となり…私と総悟はそれぞれの自室へと戻ろうとする
総悟「A、危ないと思ったら大声で叫ぶんですぜ?すぐに駆けつけまさァ」
A「隣なのに大げさな…大丈夫、総悟が守ってくれるって信じてるから!」
総悟「…そうかィ、じゃあおやすみ」
外に見せつけるかのように私にキスをし、部屋へと戻っていく
…そんな私は不意打ちに顔を真っ赤に染めるのだ
部屋へと入り、布団を敷いてから髪をとかす
A「はぁ…なんで毎回不意打ちするのかなぁ……ったく、慣れないじゃん」
ブツブツと愚痴をこぼすが、鏡に映る私の顔は明らかに緩んでいた
A「一応これとこれを仕込んでおいて…何もなければいいけど……」
カチャカチャと袖口に暗器を仕込み、桔梗を枕元に丁寧に置く
本当、なんで私なんかを盗撮するんだろう?
それにストーカーじゃないって可能性はどこにある?
悶々と考えていると、襖の向こうにひとつの影が見えたのでついつい息を潜めクナイをスッと手に滑らせる
隊士「A副隊長…?夜分遅くにすみません、お時間ありますでしょうか…?」
A「ホッ…なんだ隊士かぁ〜……どーぞ」
するとスッと戸を開けてきた平隊士は湯気が立っている温かそうなお茶を持っていた
隊士「山崎さん達から副隊長が疲れているとお聞きしたもので…リラックスできると聞いた茶葉でお茶を淹れてきたのですが…」
A「心配かけちゃってたんだねぇ…ありがとう、入ってよ」
モゾモゾと布団から出て、小さい机を隊士と私の間に置く
隊士はとても心配してくれているようで、ジッと私の顔を見ていた
A「君が淹れてくれたんでしょう?寒い中ありがとね、厨房寒かったでしょ?」
隊士「まぁ…はい。でも副隊長が元気になって下さるならなによりですから!」
A「エヘヘ…嬉しいなぁ。じゃあいただきます♪」
コク…コク……と温かいお茶が私の体内に染み渡り、ほっこりした気分になる
確かに体全体がリラックスして……あれ?
リラックスしたのは一瞬で、どんどん体全体の力が重力に負けるように私の体は自由が利かなくなった
ガシャンッと湯呑が私の手から零れ落ち、畳の上に染みを作った
101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死神の鏡花 - 続き楽しみにしています (2018年5月8日 0時) (レス) id: 4e18eb5fcf (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 梨蘭さん» 全部見て下さったんですね、ありがとうございます!!風邪が治り次第沢山更新したいと思うのでよろしくお願いします(*´ω`) (2014年3月6日 9時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)
梨蘭(プロフ) - すごく面白いです!このシリーズ1から全部見ました!!合格おめでとうございます♪これからも頑張ってください!応援してます(*´∀`) (2014年3月3日 1時) (レス) id: 343f8271cb (このIDを非表示/違反報告)
愛呼(プロフ) - いえいえ、本当はこちらが正解なんですよねwこれからも楽しみにしてます! (2014年2月21日 15時) (レス) id: e7b34c92b5 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 愛呼さん» 歴史上の人物になってしまいましたね…ご指摘ありがとうございます (2014年2月21日 13時) (レス) id: c99269cb43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なくら | 作者ホームページ:http://nakura/hosizuki1
作成日時:2014年1月16日 19時