水槽に迷い込んだ貴女Ⅱ【Fischer's】【短編集】 (ページ25)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:96,147 hit

『表はシュガーで』マサイ×恋人ページ25

Aside

私の彼氏、マサイくんはとっても甘々。優しくてかっこよくてかわいい。

マ「A」ｷﾞｭｯ

特に用もないのに名前を呼んで抱きしめてくることもしばしば。

＿＿＿そんなマサイくんが、私は大好き。

私が好きって言えば好きって返してくれるし、手を握ればさらに指を絡めてくれる。

キスとか、私からが多いけど不満はない。全くしてくれないわけではないし、お互いの性格がそうだから。

＿＿＿それに、ピュアな彼も頑張ってくれてるもん。

マ「……あのさ、言うの恥ずいんだけど、

＿＿＿＿＿“おはようのキス”と“おやすみのキス”、してくんねぇかな」

顔を真っ赤にして言ってくれたのは今でも忘れない。

『もちろん…！』

答えた私の顔もきっと真っ赤だったんだろうな。でもそれに気づかれたくなくて、

『でも、毎回「ちゅーしよ」って言ってくれないとやだ』

って照れ隠しで凄いことを言ってしまった。その後本当に毎回言ってくるようになるとは思ってなかったけど。

今朝だって、

マ「おはよぉA…」

『ん…、おはよ』

マ「おはよのちゅーして…」

「はいはい。……んっ、」ﾁｭｯ

可愛くキスを強請ってきて、唇が触れ合うと甘く蕩けるようなキスをしてくる。可愛い。かっこいい。

マ「愛してる……」

『私も愛してるよ』

そう言うと強く私を抱きしめて、耳元で小さく囁く。

マ「……Aの“愛してる”より俺の“愛してる”の方が大きい自信あるし」

「私は宇宙一マサイくんのこと好きだけど、それより上？」

マ「俺はこの世が終わってもAが好き」

「それは上なの？w」

マ「上なの！」

マサイくんは「とにかく、」と言って私を抱きしめる力を弱め、

マ「これからもずっと一緒にいろよ」

命令形なことに思わず笑みが溢れるのを隠すように、

『そ、それはプロポーズと受け取っても…？』

マ「……プロポーズは後々ちゃんと言いたいから、違うって言っとく。でもいつか結婚はする。ぜったい」

『……素直に嬉しい…』

マ「腹減った。朝ごはん作ろ？」

『そだね。作ろっか』

マ「あ、あと言い忘れてたんだけど、今日夜ご飯いらねぇから」

そんなことを言い出した。「なんで？」と聞くも、こういってくる時はいつも決まっていて。

マ「今日の夜食はお前だから」

そうそう、言い忘れてました。すごーく大事なこと。実は彼、優しい甘々な砂糖みたいな彼氏じゃないんです。

＿＿＿＿本当はとってもドSで、狼みたいな彼がいるんです。