『恋煩い』ダーマ×友達 ページ36
No side
―初夏―
『どーしたの？ぼーっとして』
机に肘をついてどこか一点を見つめている彼に、Aは問いかけた。
『ねー、聞いてる？』
おーい、と声をかけても上の空で、Aは少し拗ねかけている。
『もう…！……えぃっ！』
ダ「あ、ちょっ」
『えへ、眼鏡もーらいっ！』
彼女は隙あり、とばかりに眼鏡を取ってそのままかけた。嬉しそうにニコニコしながら眼鏡の縁をなぞる。
ダ「…なんだよ」
『なんだよじゃないでしょ。ぼーっとしてるからいけないの』
ダ「お前って相変わらず子供のまんまだな」
『ダーマも私と変わんないもーん』
ため息混じりのダーマの言葉にAはムスッとしたように言う。全く表情がコロコロ変わる奴だ。
『なに、もしかして恋煩いですか』
ダ『……かもな』
『……え、嘘でしょ？ほんとに？』
ダ『やっぱ嘘』
『ちょっとー!!』
＿＿＿今、Aの心音は、外で鳴く蝉と同じくらいきっとうるさい。
ダ「仮に俺が恋煩いだったとしても確実にお前には言わん」
『……そうですか』
Aは気まずそうに目を逸らした。
ダ「…暑いな」
『…私も熱いよ……』
＿＿＿今とても身体が熱い。
ダ「蝉うるせー」
『うるさい、ね』
＿＿＿ドキドキしてること、気づかないで。
ダ「喉かわいた」
『私も、カラッカラにね…』
＿＿＿それくらい、二人きりってことに緊張してる。
ダ「好きだ」
『私も好、き……＿＿＿＿＿へ？』
ダ「付き合いたい」
『ま、まって……？よくわかんない……』
真剣な表情、眼差し。Aの心拍数は急速に速まる。
ダ「お前が……Aが好きだ。俺と付き合ってほしい」
さっきよりもゆっくりとダーマは伝える。
脳が理解に追いついて、ようやくAに言葉の意味が染み渡っていく。
『……やっぱり、恋煩いじゃん…っ！』
一歩、Aはダーマに近づき、目一杯背伸びをして。
ダ「んっ」
ダーマの唇に柔らかいものが触れて、自然とお互いに目を閉じた。
この身体の熱も、鼓動の響きも、蝉の鳴き声、この感情も。
＿＿＿＿＿きっと全部夏のせい。
『6月3日』ザカオ×友達(mem)→←『机のメッセージ』ぺけたん×友達
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らいあ(プロフ) - Chさん» 返信遅れてすみません!! イエスいいですよね……最初聞いた時感動しましたw ありがとうございます！ (2019年12月18日 6時) (
レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - こんにちは！先程イエスを読みました！読む前にタイトルで、もしや？と思ってましたら、当たってました(о´∀`о)！この曲、大好きなので、楽しくニヤニヤしながら読んじゃいました。 (2019年8月27日 10時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - Nさん» 生きててよかっただなんて……！とてもとても嬉しいです！ありがとうございます(´▽｀) (2019年7月28日 7時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
N - はっ！？ 最高…ぐはっ…(鼻血) 生きてて良かった〜 この小説読めて良かった〜 これからも、頑張ってください！応援します！^^ (2019年7月28日 5時) (レス) id: f343a7c66b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - みかん丸さん» ありがとうございますっ！頑張りまっす！ (2019年6月29日 16時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいあ | 作成日時：2019年4月10日 22時
