『似たもの同士(2)』マサイ×恋人(シルク×兄妹) ページ26
No side
マ「まだ部屋から出たくねぇの？」
とは、先程の彼女の行動に「かわいいw」と微笑して、彼女の髪を撫でる彼の言葉だ。
マ「シルクだって心配してるし会いたがってる。俺だって一緒にいない間はずっと不安。それにそろそろ、俺の部屋にも来て欲しいし」
『……申し訳ないとは思ってる。でも……っ、外が怖いの』
食事の手を止めて声のトーンが落ちる。嫌な記憶を思い起こしてしまって、手が震える。
『部屋から出たら、また……聞きたくないことも、言われたくないことも、耳にするかもしれない……。それが、すごく怖い…』
数ヶ月前のあの出来事は、Aの脳裏に焼き付いて離れない。
夜中目が覚めてしまってダイニングに下りていった時にたまたま聞こえてしまった両親の会話。
『私は……私はお父さんとお母さんの子供じゃないって……っ…。だから、お兄ちゃんの妹でも……』
＿＿＿家族だと思ってた人と自分は血が繋がっていなかった。
『……お兄ちゃんにだって会いたい…。でもお兄ちゃんはその事知らないみたいだから……辛いの…』
マ「…シルクは、その事を知ってもきっと変わらず接してくれる。妹思いの優しい兄貴でいてくれるよ」
『そんなの、わかんないでしょ…？赤の他人だって知ったら…、軽蔑されるかもしれない…』
マ「けどそれもわかんねぇだろ。それにもしあいつがそんなことしたら、俺が一発引っぱたいてやる」
微笑んだマサイが自分の掌に拳を叩きつけて乾いた音が鳴る。それでもまだ不安そうなAを見て、決心したように一度瞑目して、
マ「A」
と普段よりも低く名前を呼んで、目の前の彼女を押し倒す。床ドン、と呼べるような雰囲気ではないが、それである。
『っ……。』
マ「逸らすな。＿＿＿もう、逃げんな」
切なげに目を逸らす彼女の頬に手を添えて、少しだけ自分の方にクイッと向けさせる。
マ「お前がご両親の実の娘じゃなくても、シルクの実の妹じゃなくても、絶対に俺の彼女だ！それだけは何があっても変わらねぇし、変えてなんかやらねぇ！」
『＿＿＿＿＿＿＿っ』
マ「シルクがその事知ってお前のこと軽蔑すると思うか？俺は思わねぇ。俺はあいつのこと信じてる！あいつが毎日毎日お前のこと心配そうに話してんの、知らねぇだろ？」
マ「あいつを信じるのが怖いなら、俺を信じろ」
『似たもの同士(3)』マサイ×恋人(シルク×兄妹)→←『似たもの同士』マサイ×恋人(シルク×兄妹)
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らいあ(プロフ) - Chさん» 返信遅れてすみません!! イエスいいですよね……最初聞いた時感動しましたw ありがとうございます！ (2019年12月18日 6時) (
レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - こんにちは！先程イエスを読みました！読む前にタイトルで、もしや？と思ってましたら、当たってました(о´∀`о)！この曲、大好きなので、楽しくニヤニヤしながら読んじゃいました。 (2019年8月27日 10時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - Nさん» 生きててよかっただなんて……！とてもとても嬉しいです！ありがとうございます(´▽｀) (2019年7月28日 7時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
N - はっ！？ 最高…ぐはっ…(鼻血) 生きてて良かった〜 この小説読めて良かった〜 これからも、頑張ってください！応援します！^^ (2019年7月28日 5時) (レス) id: f343a7c66b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - みかん丸さん» ありがとうございますっ！頑張りまっす！ (2019年6月29日 16時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいあ | 作成日時：2019年4月10日 22時
