『傍にいる(3)』マサイ×親友 ページ15
Aside
目が覚めた時に一番に目に入ったのは、白い天井だった。記憶を辿って、ここに来た経緯を探る。
過呼吸になって、保健室まで行こうとしたら途中で階段から落ち___
『ぁ……』
階段から落ちたはずなのに、そこまで身体に痛みがない。それはきっと、
マ「あ、起きた?」
___きっと、密かに想う彼が守ってくれたから。落ちる瞬間に温もりを感じたのはそのおかげだったんだ。
『マサイくん…。……これ、私が?』
起き上がった私の左手はマサイくんに握られていた。
マ「いや、俺が。……さっきはごめんな。」
『何、が…?』
マ「無理に色々聞こうとして。……今から言うこと、俺が何言ってるかわかんなかったら聞き流して。」
マサイくんは少し私に近づいて一呼吸した。
マ「俺はさ、Aのことすげぇと思うんだよ。
勉強もできて運動もできて、優しくて真面目でなんでも出来そうでさ。
それは俺とかみんなの心からの本心本音だけど、でもきっとそれがプレッシャーになっちまってたんだよな。」
マサイくんの言葉を聞き流すことなんて、私にはできなかった。ただ直接マサイくんの顔を見て話を聞くことは難しくて、視線を彷徨わせる。
そんな私の姿を見ても、マサイくんの言葉は続いた。
マサイ「期待を裏切れない、いつもみんなが思ってるような自分でいなきゃいけない、って思って。
頑張りすぎたんだよな。そこも、俺はすげぇと思う。」
マサイ「けどこうも思う。
辛かったなら、大変だったならなんで俺を頼ってくれなかったのかなって。
Aが嫌なら、そんなに取り繕わなくてもいいと思うぞ?」
マサイくんの一言一言が私の心に響いて、反響する。だけど…
『違……っ、じゃないと、みんな離れていっちゃう…。誰もいなくなっちゃうの……。完璧でいなきゃいけないんだよ…。』
マサイ「…俺はAの欠点も知ってる。
朝が弱くて家まで迎えに行っても支度終わってないし、
めっちゃドジでド天然でどっか抜けてるし、
自分は独りだって勝手に決めつけて無理するし……。
___お前は、完璧なんかじゃねぇんだよ。」
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らいあ(プロフ) - Chさん» 返信遅れてすみません!! イエスいいですよね……最初聞いた時感動しましたw ありがとうございます! (2019年12月18日 6時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - こんにちは!先程イエスを読みました!読む前にタイトルで、もしや?と思ってましたら、当たってました(о´∀`о)!この曲、大好きなので、楽しくニヤニヤしながら読んじゃいました。 (2019年8月27日 10時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - Nさん» 生きててよかっただなんて……!とてもとても嬉しいです!ありがとうございます(´▽`) (2019年7月28日 7時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
N - はっ!? 最高…ぐはっ…(鼻血) 生きてて良かった〜 この小説読めて良かった〜 これからも、頑張ってください!応援します!^^ (2019年7月28日 5時) (レス) id: f343a7c66b (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - みかん丸さん» ありがとうございますっ!頑張りまっす! (2019年6月29日 16時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいあ | 作成日時:2019年4月10日 22時