大きな小人の恋 3【HQ!!】[星海光来]

その87 ページ2

ドンッ。
壁に背中が着く。
目の前には不機嫌な光来の顔。


「あ、あのぉ〜……お、怒ってる…？」
星「おう。」
「ご、ごめんね。ほんとに！！応援して、って言われてたから…！でも！！1番応援してたのは鴎台だよ！？」
星「そういうことじゃねぇ！！別に応援するのはいいけどよ！俺の前でもすんなよ！！」
「うぐぅっ、その通りです！！！！」

背丈が似ているから、必然と光来の顔が近くにある。
左右には光来の手。
いわゆる壁ドン。



あの後戻ってきた光来たちによってすぐ捕まった私達。
宿に着くなりなんなり、連れ出された。
理乃は昼神くんにどこかへ連れ去られてた。

そして今。

「…ほんとにごめんって…怒んないでよ…」
星「…あー！もう、！怒ってねぇよ！！」
「えっ？」

ふと顔を見ると、少し赤い光来の顔。
手で自分の顔を隠しながら光来が言う。

星「なんつーんだ、あれだ、…………嫉妬。した。」


きゅーーーん。
は？？かわよ。


「そーなん、そーなんかぁー！！ごめんねー！じゃあもう応援しないから！！！！」

そう言って光来の頭を撫でる。

星「うおいっ！子供扱いしてんなよ！！」
「してないよぉー！」

やめろやめろ！なんて言う割に笑っている光来。
確かに、私も彼氏が自分の前でほかの女の子応援してたら嫌だなぁ。
そう改めて考えて、光来にちゃんと謝る。
光来も許してくれた。

ありがとう！と伝えて光来に抱きつく。
なんだかんだ私は光来にくっつくの好きだなぁ。

「…明日、がんばれ。」
星「…おう。」

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