大きな小人の恋【HQ!!】[星海光来]

その29 ページ29

次の日の夕食中。

「あ、お母さん日曜私出かけてくるね」
母「別にいいけど…誰と？」ﾆﾖﾆﾖ
「(ちょっ、お父さんいるんだけど！？言えと！？)」
ﾁﾗｯ!
母「(ごめーん頑張って☆)」
ﾊﾞﾁｯ!
父「…誰となんだ？？まさか…お、お、男か…？？」

お母さんんンンンなんでぇぇぇぇ！？
そんなアイコンタクトしないでよぉぉぉ
わかってるでしょぉぉぉ！！！！

「が、学校の子…」
父「男か」
「う、うぉん」
父「好きな子なのか」
「…聞かないでよ、そうだけど…」

そう言うと父は涙ぐみながら
Aもついに俺から離れるのかッ…！！
昔は俺と結婚するって言ってたのにッ……！！
と。母は面白がりながら慰めている。
いやまだ離れねぇし片思いだから！！

うちの家族は仲がいい。と言っても私と母、父の3人だが。
父は普通のサラリーマンだ。母はスーパーでパートをしているが基本的には家にいる。
父は私への溺愛具合が恐ろしいほどである。
母は基本的には穏やかに見守るがネタがあれば面白がっていじる。
よく父が母におちょくられてるのを見る。


いや仲良しだな両親よ。
良かったですよえぇ。羨ましいです。

「ま、まぁだから私日曜いないからね！！」
母「夜ご飯は？いる？」
「あ〜…多分いらない、かな。」
父「そんな遅くまで一緒なのかッ！？！？」
母「あーもーあなたうるさいわよ！！」

了解よ、と言った母に向かってありがとう、と伝える。

「私京ちゃんに電話してくるね。ごちそうさまでした！！」
母「はーい。あんまり遅くまではダメよー」
「んー！」

げっ、お父さんまだ泣いてんの…
はぁ、仕方ないなぁ。

「パパのことも大好きだよ」

父「Aっ………！！俺もだ！！日曜楽しんでこいよ！！」
「ありがとうお父さん。」

チョロくね？？？え、お父さんチョロ…。

その30→←その28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す