【地縛少年花子くん】奈菜羽と茜の恋語☆

二十三話　放送室 ページ27

「あー！ナナハー！久しぶり！」

放送室の扉を開けるなり、聞こえてきた声

凄く元気だなと思ってたら…お腹にぶつかってきた…

痛いからヤメテクダサイオネガイシマス

「ゴフッ…きつい…」

と呟くと、司くんは、頭をお腹…何て言うか…すりすりしてきた

いや、顔をうずめてきた？

わかんないや！

「司くん、七峰さん！久しぶり！あと、夏彦も！」

「ええ、久しぶりね」

「久しぶり〜、奈菜羽ちゃん☆」

☆つけたよ、うん

ていうか…七峰さん…微笑んでるよ…

何だろ、凄く美人だ…！

「ところで、あの件、考えてくれたー？」

司くんが、私に聞いてくる

もっちろん！返答は

「うん！協力するよ！」

イエスに、決まってる！

…ていうか、イエス以外だと、どうなるのか…

「わーい！ナナハ、ありがと！」

今思うと…本当、七番様とは大違いだね

まあ、そこも可愛らしいから、良いけどね！

「遊びに行ってきまーす！」

そう言いながら、放送室を飛び出した

最近走ってないからか、凄く辛い

でも、走らなきゃ

じゃなきゃ…間に合わない、から

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…バレた

零番に白杖代をこっそり着け、何処にいるのか、探し出すつもりだったんだケド

俺が零番に向かっている最中に、白杖代は帰ってきた

だから…恐らく、バレたのだろう

「…でも、ここ」

ー使われなくなった、放送室、だよね？

…何で、零番は、ここに居たんだろう…

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白杖代が着いてるなんて…迂闊だった…

まあ、気づけて良かった…

…いや、もうバレたかな？

そりゃそうか

使われない放送室から、出てくるなんて

いくら何でも、可笑しいからね

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