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雄登「……まだ、今なら間に合うかもしれないよ」





飛貴「え?」









女子みたいに、パンケーキを食べる那須

急にその手が止まって、








俺を、
那須の真剣な表情が見つめる









雄登「俺と、Aちゃんの
婚約はまだ発表されてない」




飛貴「そうだけど、」




雄登「正式発表は、
クリスマスパーティーでやるらしい。」









彼の目は、

なんの色にも混ざっていない、綺麗な漆黒だった









雄登「……Aちゃんを迎えに来て、」







雄登「Aちゃん、
俺といても浮所の話するし、俺の事なんて眼中にない」









雄登「俺じゃ、Aちゃんを
幸せにすることはできないんだよ」









怪我したことを、俺に教えてくれたあの日、





俺は、覗いてしまった









君が、みんなが居ない教室で

ひとり、涙を流していたところを。






その涙は、

どんな思いがあったかわからないけど







悔しい、ってことには変わりがなくて。









コンクールの日は、









俺の、君を幸せにしたいという夢を
自分なりに全部全部、メロディー込めて









ただ君が悲しまないように








あの時流した涙が、止まるぐらい






ううん、涙が枯れるくらい

君を笑わせたいなって。









ただ君に笑って欲しいから


僕はもう居なくなってしまうけれど








Aちゃんが幸せならそれでいいと思った









でも、


那須の話を聞いたら







会社とか、親とか

そんな大切なこと、考える前に








……体が勝手に動いてしまった、









飛貴「なぁ、那須。ちょっと手伝ってくれない?」









俺は、Aちゃんが好きだよ





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涼花(プロフ) - こんなにうまく描ける才能が羨ましい。全部の作品見ちゃう感じです! (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8eb68a5809 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 - 初めて作品を読ませていただいたのですが、自然と涙が溢れるくらい感動しました…!これを機に、他の作品もぜひ読ませていただきます!! (2019年4月24日 23時) (レス) id: 546e44f202 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はぴこさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りです!!ぜひぜひ、これからもよろしくお願いします! (2018年12月20日 12時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
はぴこ(プロフ) - あんずさんのお話、ホントに素敵で大好きです!!これからも楽しく読ませていただきます! (2018年12月18日 21時) (レス) id: d67f5936e1 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!そんな、、、!嬉しすぎます!!頑張ります!ありがとうございます!!! (2018年12月15日 22時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作成日時:2018年12月10日 17時

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