はちみつとメロディー

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・
Aside








「雄登くん、」


「雄登くん、雄登くーん！」







雄登「あっ、ごめんごめん。なんだっけ？」






「もうそろそろ、時間、」






雄登「そっか、
教えてくれてありがとう、」









新しい婚約相手の、那須雄登くん





彼とは、

1か月前にお会いして。



お互い人見知りで
なかなか話すことが出来なかったけれど、









それ以来、ちょっとずつ話せるようになって
ふたりで、お出かけもするようになった









そして、

今日のクリスマスパーティーで


正式に婚約を発表をするらしい









でも、彼も……。









「それ、彼女さん？」









さっきから、ずっと携帯の画面を見つめる彼。


むしろ、その状態から
ほとんど動かないってぐらい。。。









雄登「いや、まさか！
Aちゃんがいるのに、」



「じゃあ、……好きな、人、？」









私がそう聞くと、

雄登くんは、図星をつかれたかのように
黙り込んでしまった









「大丈夫、私も好きな人いるから、」









彼も、私と同じ。

他に想い人がいるのだ









「その子、、、織山家のご令嬢？」







なんかのお茶会とかで、
お話したことがあるような……、








雄登「うん、」


雄登「俺は、お嬢様の下で仕えていたんだ」









彼が、愛おしそうに

彼女の写真を見つめる、









「ねぇ、」



・「失礼致します」









私との婚約、やめてもいいんだよ








そう言おうと思ったのに


それを遮るように、
係員さんが控え室まで私たちを呼びにきた









・「A様、雄登様、

お時間がまいりましたので、
会場への移動をお願い致します」





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