はちみつとメロディー

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コンクールで優勝しよ！

とか、俺には眩しすぎる夢も
君となら叶えられるかなーなんて



彼女へ言ってみたけど







怪我をしているという
ハンデを負っているのにも関わらず






彼女は、約束通り
優勝を取ってきてくれた









本当は、






お見合いの話が無しになったことを

こないだのデートで伝えようと思っていたのに









マフラーを首にぐるぐるとまいて、

白い息を吐く彼女









俺の顔を見つけたら、「あ、！」なんて
可愛らしい声をもらして

「おはよう」って、笑ってくれるんだ









そんな姿は、綺麗なイルミネーションより
ダントツで輝いていて。









飛貴「……楽器、まだ吹けない、よね、」









とかって、

こんなこと言うつもりじゃないのに。









どうしても、

大好きで、本当は
誰にも譲りたくなんてないAちゃんと





少しでもいいから、一緒にいたかった









でも、次こそは

コンクールの日で、


全部終わりにするって決めてたから。









彼女の、

優勝を聞いた時の喜んだ姿見たかったな、









、、、、、









たったひとりの女の子を失っただけで


こんなにも、俺は弱くなるのか、









もう、



何もかもが嫌になる。









あー、


なんでこんな形で出会っちゃったかな、








普通に出会っていたら、


こんなふうに別れなくても
済んだのかもしれないのに。









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