【鬼滅の刃】無惨坊っちゃんと俺【鬼舞辻無惨】【男主】

『無惨坊っちゃんと俺』十 ページ10

段々と衰弱して行く無惨君。薬を毎日飲まないと会話も出来ない。その事に対し切羽詰まって行ったのだろう。無惨君は次第にどんな事でも怒るように成っていった。ちょっとでも足音がしたら怒鳴るし殴る。他の使用人達には無惨君の世話をさせないように上に掛け合った。
今のところぶん殴られてるのは俺だけだ。

無惨君は自分に混乱してる。あんな状態の親友放って置けない。と言う矢先にどうしても行かないと行けない用事が出来てしまった。
夜になり涙を流す無惨君の手を取った。

『無惨君。これから用事で少し出掛けるけど、無惨君一人で大丈夫だよね。』

「ふん、それが、…なんだと言うのだお前が居なくても私は大丈夫だ。それより」

と俺の頬に手を当てる。無惨君に散々殴られたので腫れていた。
冷たい手が少し気持ちい。

「すまなかった…」

『無惨君がへこたれてる！！明日は槍が降ってくるぞ！！』

「前言撤回だ。」

行ってこいと寂しそうに笑みを浮かべ背中を押された。すぐ帰ってこよう。
無惨君がへこたれてる顔は定額310円で買える安いゲーム並みに酷い。

それに早く帰らないととんでもない事が起きそうな気がして









──────無惨君すぐ帰ってくるからね──────。

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