今度こそ身バレしませんように!!【あんスタ】 (ページ4)

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3曲　初めましてページ4

「初めまして、湊本空です。プロデューサーとして転校してきました。前髪は自分の顔が大っ嫌いだから伸ばしてます。あんずさんの足元にも及びませんが、精一杯やるつもりです。よろしくお願いします」

ぺこりと頭を下げれば、一応の拍手が聞こえた。あれだ、盛大ではないが「とりあえず拍手しとくか」みたいな拍手。別に歓迎されても困るのでそれが丁度良い。席は件のあんずさんの隣。よろしく、というとぱあ！と顔を綻ばせた。女神かよ。授業は中々難しかったが、復習をしっかりやればなんとかなる、と思いたい。流石に成績悪いのは嫌だし。

「で、この単語があるからこの文はこの訳になるの。えっと、分かった？」
「うん、ばっちり。英語得意なんだね」
「うん、面白いし、海外のアーティストの曲を訳しながら聞くのも楽しいし」
「そっか、英語が出きるとそういうことも出来るのか・・・」
「まぁ、楽しいって思うのが勉強の第一歩だよ」

昼放課、あんずさんに食堂に案内してもらったついでに次の授業の予習を一緒にやっていた。元々苦手ではないけど得意でもないらしい。

「そういえば、湊本さんはどうして転校してきたの？」
「親が急な転勤でこっちに来ることになってさ、一番近かったのが夢ノ咲で、普通科申請したらアイドル科でプロデューサーやらないかってお誘いが来てね」

嘘と事実を混ぜると、案外バレないのだ。完全な嘘はボロが出る。完全な真実は信じえもらえない。なら都合の良い部分だけ混ぜればいい。そうすれば、誰も怪しまない。

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