☆第１章『チャーハン』四品目 ページ5
別のスマホからの更新となります。
ぴぃ、調べてくれてありがとう！
卵を割る際、殻が入ってしまい雄叫びを上げてから数分。卵が溶けた。やった。
「つ、次は何だ……？ 」
急いですまほ様を確認する。数年前に買ったこのお方が、俺の最大の
「フライパンは熱したし……嗚呼、到頭卵を入れるのか」
いざ、投入。じゅわぁぁと音がするのを聞きながら、再度確認をする。
「頼りっぱなしだな……」
そう苦笑して、すまほ様の云う通りに事を進める。
『卵の外が固まり、中半熟くらいでご飯を入れてフライパン返しする』
_____呪文だな？ そうだよな？
判んねぇよ。何だよ『中半熱』って。半熟なら理解出来るが、中って何だよ俺の事か？
まぁ良い。要するに半熟って事だろ。
それは良いんだそれは。しかし、俺は聞き捨てならない言葉が含まれていたのを見逃して無いぞ。
フライパン返しだと?
初心者の中原中也にやれと仰るかすまほ様。
絶対無理だろう。卵が半熟になるのを待ちつつ考える。
可能性は大きく分けて３つ有る。
１つ。難無く成功。
これは先ず無いな。異能力を駆使したとて、この異能はこういったちまちました細かい作業は不得意だ。大抵、爆散するか何処かに吹き飛んで行くかだろう。卵がそんな状態になったら俺は泣き叫ぶぞ。
２つ。天井に引っ付く。
俺は元来から、戦う相手に手加減しろと教えられた覚えは無い。よって、力の手加減が苦手だったりする。どうせ、フライパンを振ったらその侭、天井か換気扇にぶち当たるだろう。こうなっても俺は泣き叫ぶぞ。
３つ。潰れる。
何度でも云おう。俺と俺の異能は細かい作業が苦手だ。１、２番目のケースを避けられたとしても、それは綺麗な半熟卵では無くなるだろう。もしこうなったら、俺はどんなリアクションをすれば最善なのか見当も付かないぞ。
「あ、詰んだな……って、もう半熟になってる！？ ちょ、はぁ！？ ま、待て待て待て待て」
拙い。この侭では、折角の卵が真っ黒に焦げてしまう。
目の前に映る、美味そうな半熟卵。外は程良く固まり、フライパンの中できらきらと美しく輝いている。ベストタイミングだ。
……糞。如何にでもなれっ。
「おりゃっ」
さっさとご飯を入れ、不安なので数秒待つ。
_____そして、その時が来た。
フライパンを、出来る限り優しく振る。
結果は_____
★第１章『チャーハン』五品目→←★第１章『チャーハン』三品目
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬぬぺ(プロフ) - 最高に好きです…。永遠と更新待っております。 (2021年5月9日 11時) (
レス) id: 9b882da59b (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - はぁ、もう可愛いが止まらない (2020年2月17日 14時) (レス) id: b371464530 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - おもいびとのために奮闘する幹部が可愛すぎて終始ニヤニヤしておりました。合作なのですね！更新、こっそり楽しみにしております。 (2018年9月7日 20時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
こくだか(プロフ) - めっちゃ面白いです！文才素晴らしい！実際の文豪のネタが入ってるのが嬉しいです。 (2018年5月7日 23時) (レス) id: c98d2abbd5 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 嘘の鏡さん» 何かさーせん！です！ (2018年3月28日 20時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よっしー３号とピロウ
x他1人 | 作者ホームページ：http://agpdumtmjahmtd
作成日時：2017年7月17日 0時
