化けの皮剥がして３秒後 ページ4
「君さ、僕と同い年でしょ」
ぶっ。口に含んだばかりの珈琲をカップに送り届けた。やっほーお帰り。
「なっっっんてことをお聞きになる！？ 」
「えー、でもじじつ」
彼の言葉を遮り、愛用している帽子を思いっ切り下に引っ張った。
顔が半分、見えなくなる。
「何してくれるのさ！ 」
「此方の台詞ですけどー！？ 傷心中のハートを叩き割らないで下さい！！ 」
「傷心中ってことは何か有るのだね？ 」
「ひいぃぃぃいい太宰さんじゃないですかおはやっふ」
「落ち着こうか」
突然背後から太宰さんが話し掛けて来た。気配皆無で恐怖でしかない。落ち着こうとするだけ無駄だ。
……しかし、この人年下なのか。年下の上司……接するのが難しい立場だ。
谷崎くんと敦くんの方から騒がしい声が響く。先程の珈琲事件だろう。鬼の形相をした国木田さんが近付いて行って……嗚呼、ご愁傷様。
「……いやぁ、何を隠そう、
すると、太宰さんは目を丸くして「私より年下だとばかり思っていたよ」と云った。乱歩さんは何時の間にか自席に着いており、何処か達観した目で遠くを見詰めていた。
「……そうか乱歩さんも悟っていたか……察せた……」
「じゃあ、国木田君も年下だねぇ！ おーい、くーにきーだくーん！ 」
珈琲塗れになった書類を見て頭を抱えていた国木田さんを、隣の年下の上司は元気良く呼んだ。
「あぁ！？ 」
「わぁお国木田君ったら怖ーいっ！ 前職先生じゃなくて元ヤン何じゃないの？ 」
「今すぐその能天気頭をかち割ってやろうか！？ 」
「ほら矢っ張り〜」
確かに。前職、と云うのなら、理由が有って辞めたのだろう。……もしや……
「国木田さんって若しかして体罰とかして教師を辞めたんですか？ 」
「貴様もかち割ってやろうか」
せめて疑問符は付けて欲しかった。即座に太宰さんを盾にする。盾にされた当の本人は、それを気にせず話し始めた。
「そうそう！ 実はAちゃんって、私より年上らしいのだよ！ 」
「はぁ！？ この、人を暴力野郎と云っている此奴がか！？ 」
「それについては謝りますけど……」
事実では?
云い放った瞬間、国木田さんは胸に手を当てて遠い目をした。途端に太宰さんがカメラのシャッターを切り、爆笑する。すかさず鉄槌が下される。
何の変哲も無い日常。穏やかなそれが急変するまで後もう少し。
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よっしー3号(プロフ) - 赤井司(�洩襦��瑛�)さん» アウトですね（笑 (2018年3月28日 20時) (
レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
赤井司(�洩襦��瑛�) - ら、乱歩さん！言ってはいけないことを！ (2018年3月26日 9時) (レス) id: 32189bcc43 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 麗華さん» 爆笑ですか！？ありがとうございます光栄です！応援！？感謝の限りです……！遅めになりがちですが、頑張ります。 (2018年1月13日 17時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - 初めまして！一話目から爆笑しました笑。これからも頑張ってください！応援しています(*^^*) (2018年1月13日 17時) (レス) id: 1baddad8c6 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ですよね！私も気になりま(( ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっしー３号 | 作者ホームページ：http://agpdumtmjahmtd
作成日時：2018年1月1日 13時
