鼻が利く少女【RKRN】

わーん ページ2

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『木ばーっかり、何処だよここ』




辺りを見渡しても木、木、木そして茂み
まじで何処なんだよ、目が覚めたらこんなとこにいるしさ
私浮遊病でもあったっけ？


見晴らしいいところに行きたいなー
そうしたら少しは何処か分かるかもしれないし

見晴らしいいと言えば高い所

高い所と言えば木の上！！

ってことで木登りするぞ！！




『って制服じゃん！木登りしにくいわー最悪』




まあ木は登るけどさー

というか何で制服？スクールバッグもあるし

学校の帰りだったのかなー？けどそれならこんな所に居るはずないし...

まず先に木登りすっか！！





取り敢えず目の前の木を登れる所まで登ってみたんだけどさ

そここら辺り見渡しても木、木、木




うーん...森？家の近くに森なんてあったっけ？


誰か人がいたら此処が何処なのか聞くのが1番いいと思うんだけど




『誰もいないなー』



すると急に声が聞こえた




「こんにちは」



声が聞こえる方を向くと私の隣に猫目の男の人が立っていた




『え、なんで木の上に立ってるの』



「いや！君もでしょ！！」




ｽﾞｺｰなんて言いながら木から落ちたけど大丈夫か？
っていうかこんな漫画みたいな事って本当に起きるんだね




『大丈夫ですかー？』




はっはっはー心配してあげるとは優しいだろ？

けど木からは降りないからな

だって高いところが好きだからーって言うのは建前で

知らない人だから近づくのは危ないしー

前者が本音だろって？いやーまさかーそんな訳ないでしょ？




「いてて...大丈夫ですよ」




怪我をするのはいつもの事なのでなんて苦笑いしながら
猫目の男は言った


いつもの事？怪我をするのが？相当やんちゃなんだねこの人



てかこの人に此処が何処か聞けばいいんじゃね？

なら木から降りないと

流石に上から見下ろしながら聞くのは失礼だしね




『よっと...』




そして木から飛び降り男の人に私は近づいた


流石に飛び降りても安全そうな高さから降りたからね

ここで骨折したーとかマジで笑えないから




『あのーすみません。ここって何処ですか？』


「天女様、僕たちについてきてください」



うーん、話通じない感じの人なのかな

木の上に居たまんまの方がよかったかぁ

というか僕"たち"って？




周りを見るといつの間にか男の人が五人いた


やっぱ木の上に居ときゃよかった

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