拾漆話 ページ20
『愛乃路 Aっていうんだ。初めまして、累』
馴れ馴れしかったのか、まだ睨んだ目で私を見ていた。そこで、あの疑問をぶつける。
『君とあの子の他にも、仲間はいるの?』
「…ついて来て」
累が先に歩き出し、その後を私が歩く。あの女の子が私をまだ警戒しその背中を睨んでいたのを歩きながら感じた。
「…ここだよ。ここが僕達の家だよ」
案内されたのはボロボロの家だった。その中から別の鬼が現れる。
「累、おかえりなさ…累!?その子、人間じゃない!?」
「おいおい、なんだよ…って、マジかよ。というか、なんなんだこの匂いは!?」
後から、身体が蜘蛛で顔が人間の鬼と巨体な身体を持つ鬼が現れる。
「累、どういうことなの?なんで、人間がいるの?」
「母さん、黙っててよ。今から話すから」
母さん?まさか…
私の考えは累の次の言葉と合っていた。
「これが"僕達の家族"だよ」
鬼の家族だって…?
累が家族構成を説明していく。最初に会った鬼が姉、家から出てきた女の鬼が母、身体が蜘蛛の姿が兄、巨体な身体の鬼が父だという。
「それで、この人間があの方に仕える人間だよ。分かっていると思うけど、傷つけたら…」
「わ、分かったわ。累」
「少しこの人と散歩してくるから。行こう」
『う、うん』
累のお母さんがとても怯えているのが分かった。
本当にこの鬼たちは家族なのかと疑問を持ち、累の後について行った。
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 22時) (レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白いです! (2019年11月6日 7時) (レス) id: f675202b80 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - この後、夢主ちゃんは鬼側即ち鬼殺隊の敵になるという事・・・。無限列車で煉獄は上弦の参に致命傷を負わされ、最後は夢主ちゃんに止めを刺されるシーン見たいですね。勿論柱達にも非業の最後もです。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
シレア(プロフ) - 結婚しましょ((殴 あまりにも好きすぎて本音が出ちゃいました・・・け、結婚を前提にお付き合いしましょう!うん!それが良いです!(ダメです)語彙力が無いのでこのくらいしか言えないんですけど・・・作品鬼がかってて大好き過ぎるんです!頑張って下さい! (2019年9月23日 14時) (レス) id: 89e5ec03ad (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - 大好きです((( (2019年9月22日 23時) (レス) id: d58669ce2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユラン | 作成日時:2019年9月21日 18時