拾壱話 ネタバレ？注意 ページ14
「あやつの知識からだが、この人間はあの猗窩座と闘ったらしいな」
「ならば、儂と闘わぬか？きっと面白いだろうなぁ」
可楽さんの話を聞き、空喜さんが闘いを申し込んできた。
「おい、忘れてはいないだろうな？あの方の怒りを買うことになるのだぞ」
「……」
それを叱りつける積怒さんと静かに話を聞く哀絶さん。
その彼らの間に私が挟まっていた。
『すみません…これは一体？』
「お前が暇だから話をしているではないか？」
『可楽さん、そうじゃなくて…なんで私が二人と二人の間に挟まれているんですか？』
「それぐらい良かろう？儂らは、お前に興味があって、近づきたいのだからなぁ」
そう言って可楽さんは下舐めずをした。
あ、捕食者の眼だ。絶対、私を食べるつもりだ
「可楽」
「分かっておる、積怒」
少しピリピリした空気になる。そこで、話題を振ることにした。
『そうだ。気になったんですけど、空喜さんの羽ってふわふわしてそうですよね。触っても良いですか？』
「あぁ、良かろう！ほれ」
空喜さんに背中を向けてもらい、羽をそっと触ってみる。思ったよりも柔らかく触り心地が良い。
鎹鴉とか普通の鳥と全く違うなぁ…
「どうだ？儂の羽の触り心地は？」
『はい、ずっと触っていたいぐらい心地良いです』
羽のいろんなところを触ってみる。
「…ぅ！？」
突然、空喜さんが小さな呻き声を上げた。
『すみません！痛かったですか？』
「あ、いや、痛くは…ないぞ…」
不思議なことにどこか顔が赤かった。
『そうですか。もう少し触りますね』
「あ、まっ…っ！」
また呻き声を上げた。どうしたのだろうと心配に思っていると、後ろから誰かが抱きついた。
『哀絶さん？』
「A。可楽だけではなく、儂にも構えさせてくれ…」
−お姉ちゃん、構ってよ！
ふと、弟と哀絶さんが重なった。
『ごめんね、哀絶』
あの時の口調で哀絶の頭を撫でた。悲しげな表情だが、口元を嬉しそうにする。
「おい、人間。儂にも撫でてくれぬか？」
『良いですよ』
可楽さんの頭も一緒に撫でる。その間に積怒さんは空喜さんを引きずり、部屋の隅で小声で説教していた。
その後、空喜さんも「儂も！」と言ってきたので、頭を撫でた。その様子に積怒さんは何故か苛ついていたので、積怒さんにもすると、
「さ、触るな、人間！」
と顔を真っ赤にして怒られたのだった。
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 22時) (
レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白いです！ (2019年11月6日 7時) (レス) id: f675202b80 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - この後、夢主ちゃんは鬼側即ち鬼殺隊の敵になるという事・・・。無限列車で煉獄は上弦の参に致命傷を負わされ、最後は夢主ちゃんに止めを刺されるシーン見たいですね。勿論柱達にも非業の最後もです。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
シレア(プロフ) - 結婚しましょ((殴 あまりにも好きすぎて本音が出ちゃいました・・・け、結婚を前提にお付き合いしましょう！うん！それが良いです！(ダメです)語彙力が無いのでこのくらいしか言えないんですけど・・・作品鬼がかってて大好き過ぎるんです！頑張って下さい！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 89e5ec03ad (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - 大好きです（（（ (2019年9月22日 23時) (レス) id: d58669ce2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユラン | 作成日時：2019年9月21日 18時
