31/三郎の隠し事 ページ32
《_警察は捜査を続けています。続いてはスポーツのお時間です》
『ただいまー』
「おう、おかえり!」
依頼の犬の散歩を終え、家に帰ると一郎がリビングでテレビを見ていた。
山田家に来て1ヶ月ぐらいだろうか。アルバイトもだいぶ慣れてきた。
「よし。んじゃ、今日はカレーを作るか!」
『おぉ、カレーか!』
山田家のカレーはめちゃくちゃ美味しい!
そのご飯が食べられると、期待していると一郎が衝撃の言葉を呟いた。
「あ、やべ。材料がない」
『…はい?』
「カレールー、人参、玉ねぎ、ジャガイモがないな」
一郎。それって、ほぼ作れないよね?カレーに必要なもの全てないってことだよ?
『じゃあ、私が買ってくるよ』
「いや、俺が行く。Aは仕事で疲れてるだろ?」
『大丈夫。一郎は私が帰ってくるまでにサラダを作っといてよ』
「…あぁ。じゃあ、任せたぜ」
こうして、私は山田家のカレーの材料を買うために、スーパーへと向かったのだった。
そして、その帰り。
夕方になったので、2人が学校から帰る頃だろうと、学校前を通る道で帰っていると、おかしな動きをする人物がいた。
『…えーと、二郎?』
「ん?…って、姉ちゃん!?」
校門の影にコソコソと隠れていた二郎だった。
『こんなところでなにしてるの?』
「えーと、その…あ! 姉ちゃん、隠れて!」
二郎に引っ張られ、一緒に校門の影に隠れる。
玄関からこちらに歩いていた来たのは三郎だった。
『三郎を脅かすつもり?』
「違うよ!ほら、見ててよ」
二郎に言われ、三郎を見る。すると、三郎に誰かが声をかけた。
「山田!何、勝手に帰ろうとしてんだよ!」
「岸田かよ…」
岸田と呼ばれたその子は、日に焼けた肌にサッカーのユニフォームを着ていた。
「話が終わってねーだろ!だから、友達ができねーんだよ」
「そんなの僕には関係ないね」
「せっかく、人が誘ってるってのに何だよそれ」
「そうだよ。薫が誘ってるのに無視するなんて」
「薫、こんな奴無視しようぜ」
後から現れた2人に止められ、岸田 薫は学校内へと入っていった。
まさか、三郎……
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ラウト - すごくいいお話ですね!!続きがめっっっっっっっちゃ気になります!! (2021年2月17日 6時) (レス) id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 続きめっちゃ気になります。更新待ってます。 (2021年2月3日 18時) (レス) id: ef6938680b (このIDを非表示/違反報告)
リドルの妹になりたかった願望から生まれた夜月です。 - すっっっっごい続きが気になりすぎて破裂しそう。更新待ってます……!! (2021年1月7日 2時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - まって、続きがきになる (2020年11月1日 6時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
惟(プロフ) - お願いします………続きをください(´;ω;`) (2020年9月30日 1時) (レス) id: afe49cdc60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラン | 作成日時:2019年8月6日 22時