22/山田家の朝のキッチン ページ23
朝目が覚めると、一郎のベッドにいた。
あれ、なんでここに…?そう言えば、あの後にラノベとかを語って…あぁ、寝ちゃってたのか…
部屋の主がおらず、下に下りると、キッチンにその姿が見えた。
「もう起きたのか。おはよう」
『一郎、おはよう。いつも朝ごはん作ってるの?』
「まぁな。これでも、上手くなったんだぜ」
一郎の傍に寄ると、卵焼きを焼いているところだった。フライパンに広がったのを、橋で器用にくるくると巻いていく。焦げ目のない真っ黄色な卵焼きを皿に移し、包丁で切り分けると中身はふわふわしていた。
『すごく美味しそう…』
「だろ?時間がある時とか、2人の弁当も俺が作ってんだ」
『そっか。これでお嫁さんに行けるね!』
ガタッ!!
テーブルに運ぼうとしていた一郎が盛大にコケた。
『えっ、どうしたの?』
「どうしたの? じゃねぇよ!嫁はねぇだろ!」
『だって、一郎が主婦に見えて…』
「主婦って…まぁ、母親みてぇだって、2人にも言われたけどな」
時計を見ると、すでに7時を指していた。
「そろそろ、2人を起こしてやらねぇとな」
『だったら、私が起こして来るよ』
「なら、頼む。きっと、あの2人喜ぶと思うぜ?」
『なんで?』
「まぁ、行ってみてからのお楽しみってやつだ。ほら、早く。あいつらが遅刻しちまう」
一郎に促され、2人を起こしに2階に上がった。
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ラウト - すごくいいお話ですね!!続きがめっっっっっっっちゃ気になります!! (2021年2月17日 6時) (レス) id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 続きめっちゃ気になります。更新待ってます。 (2021年2月3日 18時) (レス) id: ef6938680b (このIDを非表示/違反報告)
リドルの妹になりたかった願望から生まれた夜月です。 - すっっっっごい続きが気になりすぎて破裂しそう。更新待ってます……!! (2021年1月7日 2時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - まって、続きがきになる (2020年11月1日 6時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
惟(プロフ) - お願いします………続きをください(´;ω;`) (2020年9月30日 1時) (レス) id: afe49cdc60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラン | 作成日時:2019年8月6日 22時