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14/過去の親友 ページ15

親友であり、家族のような存在であるあいつ。
でも、こんな形で会いたくなかった。



「久しぶり、なのか?この間に会ったってのによ」



『でも、挨拶はしなかったでしょ?』



「そうだな…あの時、挨拶すらできなかったからな」



あの時とは、テリトリーバトル前日のことだ。
兄貴たちと別の場所から中央区へ入ったので、男たちが入る門で待っていた。しばらくすると、暴れる兄貴を理鶯が抑えながら、その後ろから銃兎が入って来た。
合流した私たちは泊まるホテルへと移動しようとしたその時、遅れて門から現れたあるディビジョンの1人の男と目が合った。
相手も驚きの顔をしていた。再会の言葉を口にしようとしたその時、舌打ちをした兄貴に無理矢理腕を引っ張られ、その場を去った。


それまで知らなかった各ディビジョンの関係について知識と一緒に銃兎から聞いたのだが、兄貴とあいつは仲が悪い。そのため、声をかけることができなかったのだ。



「会うのは3年ぶりか…また会えて嬉しいぜ」



『こっちもだよ。もう会えないかと思った』



あの時のように抱きしめ合い、感動の再会のムードに包まれた。





と思ったのだが



「…そうだった。気になったことがあるんだが、なんで左馬刻の野郎と一緒にいたんだよ?」



なんて見たことのない黒い笑顔で質問してきた。



やっぱり、聞きますよねっ!!
3年の間に仲の悪い相手の元に親友がいたら、そりゃ気になりますよね!!



『ちゃんと説明するから…だから、徐々に力入れないでくれる?痛いから』



「! わ、悪い…つい…」



そう言うと、すぐに一郎は離れる。



一郎が無意識に力を入れるとか、どんだけ兄貴が嫌いなんだよ…



「立ち話だと疲れるから、あそこのカフェに入らないか?」



『いいよー。そんじゃ、何か奢って!』



「はぁ!?」



『私、今、金欠』



「はぁ…分かったよ、奢ってやるよ。なるべく安いやつで頼む」



『はーい』



一郎の提案により、近くのカフェへと入ったのだった。

15/頼りは移り変わる→←13/仔犬の脱走



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ラウト - すごくいいお話ですね!!続きがめっっっっっっっちゃ気になります!! (2021年2月17日 6時) (レス) id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 続きめっちゃ気になります。更新待ってます。 (2021年2月3日 18時) (レス) id: ef6938680b (このIDを非表示/違反報告)
リドルの妹になりたかった願望から生まれた夜月です。 - すっっっっごい続きが気になりすぎて破裂しそう。更新待ってます……!! (2021年1月7日 2時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - まって、続きがきになる (2020年11月1日 6時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お願いします………続きをください(´;ω;`) (2020年9月30日 1時) (レス) id: afe49cdc60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユラン | 作成日時:2019年8月6日 22時

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