Flash Back 2【Ki】

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｢黙ってちゃわかんないけど｣





自信満々の顔がジリジリと近づく度にドキドキの音がおっきくなっていく//



……だめだめだめ、こんなのだめっ！
ニカに顔向けできないし北山くんだって彼女持ちだし！！！！！






｢だめっ！｣




｢なんで？｣




｢私ニカと付き合ってるし北山くんだって玲ちゃんいるでしょ…！｣




｢そんなん関係ないじゃん別に｣





関係大ありじゃんっ


ダメだよ北山くんといると常識狂わされるっていうか…いいのかな？って思ってしまいそう






｢ほら俺たち1回やっちゃってんだし｣





な！！！！///
このタイミングでなんてデリカシーのないこと言うの！？


なかったことにしようってお互い納得したじゃん…！なんでいまさら…。






｢そういう問題じゃないし！あの時まだ私は付き合ってなかったもん…｣




｢俺は付き合ってたけどね｣




｢そんなの知らなかったの！｣




｢いいじゃん、俺はお前が恋しんだけど｣





きっと花火はそろそろフィナーレでだんだんと連発され盛り上がってく


下から聞こえる歓声に、私たちのこと見えちゃってるんじゃないかってビクビクするのに、なぜか北山くんから離れられない自分。






｢お前は？俺のことどう思ってんの｣





私がなんて言うかわかってて聞いてきてる…！悔しい！悔しいけど






｢…すき、だったよ｣





今はこの2文字を言えずにはいられないよ。



だってこんなにドキドキさせられるんだもん、好きだったからだよ…。

もう好きじゃないって自分に言い聞かせるけど、なぜか言いたくなった。






｢だった…んだ？｣




ぐっと詰まる距離にまた身動きがとれなくなる。

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