Flash Back 2【Ki】

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絶対だめ絶対だめ絶対だめ。
そんなの1番だめなやつ！





｢テキトーな事言わないでください｣




｢だから本気だって｣




｢本気ならもっっっとだめ！！！｣





え〜なんでだよって駄々こね始めるけどそんなことしたって絶対受けいれないからね


もうこれ以上北山くんの罠にはハマらないから





｢ねーいいじゃん？な？｣




私を抱きしめる北山くんの腕にぎゅっと力がこもる


ますます逃げれなくなって焦るけどもう遅い？





｢黙んないでよ、どうなの？｣




ダメってさっきから言ってるのに多分いいって言うまで離してはくれないね


……どうすればいいっていうのよ。





｢いっかい…｣





ダメって何回も心で唱えてるのに口が勝手に動く、なんの現象なの？





｢んー？聞こえない｣



｢1回だけ…すぐ終わるならいいよ…？｣





あーあ、言ってしまった。


回数とか長さの問題じゃなくてやってしまうことが裏切りなのに………




しかも朝だって1回だけね、最後ねって約束したのに簡単に破られてるのに


それがわかってても私は断れない。コトワリタクナイノカモ？






｢ふふ、さすがA｣





北山くんの思い通りになんかしたくないのに嫌いじゃないから、嫌われたくないから断れないでいる


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北山くんの右手が後ろから

そおっと私の頬に触れグイッと後ろを向かせる




少し強引だけど全然嫌じゃなくって素直に従う私



ちゅっ……、



優しく重なってすぐに離れた唇が名残惜しい。





｢……そんな顔しちゃうんだ｣





嬉しそうに私を見る北山くんがかっこいい。

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