Flash Back 2【Ki】

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北山くんをトイレに連れてくまで会話はゼロ。さすが、不機嫌なだけある。





トイレまで導いたことだし、もう帰っていいよね？と思って帰ろうとしたら





｢おい、待てよ｣





ってクギ刺された。




トイレの入り口にドアないから私の姿が見えたらしい。






｢もう用無しでしょ？｣




｢今日家来てくれる？｣





朝からまたそんなこと言って…

北山くんってなに？欲でできてるの？







｢行かないから絶対
昨日確信した私はニカがいいって｣




｢にしては二階堂といる時の顔ふっつーだけどな｣





トイレの中を少し覗くとわかったようにえらそーに、鏡の前でワックスをつけながらそんなことを言う姿が見えた。






｢北山くんにそんなのわかるわけないじゃん
私はニカといる時が1番楽しいよ？｣




｢じゃあ二階堂にドキドキすることある？｣




｢……たまにあるもん｣




｢たまーに、だろ？
俺にはどんくらいドキドキしてる？｣





は〜もう！やめてよ！その自信満々なの！






｢北山くんはすぐそういうことしてくるから、だからドキドキするだけ！ニカに同じことされたらもっとドキドキするもん！｣





っあ。イライラしてまた長々と言ってしまった…。


こんな風に本気で喋っても北山くんはバカにして笑ってくるだけだから余計に悔しいんだよね……はぁ。やだやだ。





面と向かって話してると嫌い！って思えるのになんで会えない時に考えると好きかもって思っちゃうんだろうね。






｢なるほどね〜
あ、んなことよりさ｣





いやいやいやいやいや？

なんほどなーで片付けることじゃないから！！！！



私とこの人同じ国で育ったよね！？
ってくらいに価値観違いすぎるんだけど






｢ちゅーしてくんない？｣







いや、やっぱりこの人は外国育ちかもしれない。じゃなきゃおかしい。

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