笑顔とは…… (ページ19)

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嘘。ページ19

あなたside

私は物心ついた時から

周りの子とは違うんだってわかってた。

有り得ないことが起こってるのが

日常茶飯事だったから。

他人事だと思った。

やられてるのは私じゃないし。

でも、私に矛先が向かった時

ここからは逃げられないんだって確信した。

毎日が怖くて仕方なかった。

でも子供一人で解決できる問題じゃないことぐらい痛いほどわかってる。

だから私は自分に嘘をついた。

" 私は暴力じゃなくて、教育されてるんだ "

って

" ここに生まれたからしょうがないんだ "

って、

それを信じるしか無かった。

中学入ってからも変わらずにあいつは

私に拳をぶつける、

もう嘘も限界だった。

目に見えるほどボロボロになった私。

自分でも惨めなかっこをしてるのがバカみたいだった

でもこれが運命って言われてるようで悔しかった。

だから、逆らいたい気持ちが抑えきれなかったんだと思う。

隠れて、組の手が及んでない場所を探した。

だけど、何日も探しても

見つからなかった、

お前は逃げられないんだよ。

一生俺と生きていくんだ。

って言われてるみたいに

．

でも、

やっとの思いで見つけたのが大阪の、この場所

この高校だった。