8 虎探し ページ9
国「太宰!早く仕事に戻るぞ!!」
なんやかんやで原作に戻った。何があったかは伏せておこう
敦「・・・仕事?」
国木田「嗚呼。軍警の依頼で虎を探している」
敦さんの目が大きく見開かれる。私はあえて敦さんをずっと見ていた
敦「・・・虎探し?」
太「人食い虎だよ。最近この近くで目撃されたらしいのだけど・・・」
ガタッと椅子が倒れ茶碗が落ち、敦さんが四足歩行で逃げようとしている。これで疑うなって方が無理でしょ
敦「ぼ、ぼぼ、僕はこれで失礼します」
国「待て」
国木田さんに捕まえられて必死に逃げようとする敦さん
敦「む、無理だ!奴に人が敵うわけない!」
国「貴様、人食い虎を知っているのか?」
敦「あいつは僕を狙ってる!殺されかけたんだ!」
狙われてるならもうとっくにこの世にいないと思うよ。着いてきてるのはしょうがないこと何だよ。だって君の異能なんだから
敦「この辺に出たんなら、早く逃げないと・・・」
その瞬間、国木田さんが敦さんを拘束した。生で見ると迫力が違う
国「云っただろう、探偵社は荒事専門だと。茶漬け代は腕一本もしくは全て話すかだ」
敦「・・・・・・・・・・・・っ!」
『尋問になってますよ、国木田さん。話しをするなら一度落ち着かせないと』
太「そうだよ、国木田くん。君がやると情報収集が尋問になる。社長にいつも云われてるじゃないか」
少しして落ち着いた敦さんは椅子に座りポツリポツリと話し出す
敦「うちの孤児院はあの虎にぶっ壊されたんです。畑も荒らされ、倉も吹き飛ばされて、死人こそ出なかったけど、貧乏孤児院が立ち行かなくなって、口減らしに追い出されたんです」
やばい。確認するの早すぎた。しょうがない。また考える仕草しておこう
太「・・・・・・そりゃ災難だったね」
国「それで小僧、殺されかけたと云うのは?」
敦「あの虎、孤児院の畑で大根食ってりゃ良いのに、ここまで僕を追いかけてきたんだ!孤児院を出て鶴見川の辺りをふらふらしていた時、突然そこにあった鏡に僕の背後に虎が映ってて・・・・・・
あいつ、僕を追って街まで降りてきたんだ!!」
また確認をいれておくか
『本当に背後に虎がいたですか?』
敦「え?う、うん」
確認を取り、小さな声でボソボソと云う
『肉食獣に背後を見せるのは死を意味のに逃げたなんて時速70km程で走れない限りはあり得ない』
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作者名:アンズ | 作成日時:2022年9月16日 20時