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34 目と目が合うのは必ずしも恋の始まりとは限らない ページ36

『私は仕事があるのでもう戻ります。皆さんは急いで帰ったほうが良いのでは?』



そう云いながら大通りに向かって進む。そして振り返り、云った



『そうだ。レイちゃんの異能のこと、云わないでくれますよね』



レイちゃんの異能を知られると組合がレイちゃんまで懸賞首にしてしまう可能性がある



広「了解した」



『ありがとうございます』



私はニコニコ笑顔で云った



レ「A、私の異能見せても良かったの?」



昇降機の中でレイちゃんが聞いてくる



『大丈夫。あの人達は優しいよ。もし首領に報告して二人がマフィアに勧誘されたら私が必ず守るから』



ザ「何処が大丈夫なんだよ。お前が死んだら意味無ぇだろ」



え?心配してくれてる?ザックが??



『そうだね。でもこれは二人の異能をポートマフィア向きに作った私の責任でもあるから』



丁度昇降機が止まった。四階だ



『戻りましたー』



乱「遅いよう!全く〜」



可愛い・・・・・・頬膨らましてるなんて・・・殺す気ですか!?!?



『すみません、良い場所が中々無くて少し遠くに行ったんです』



乱「ふぅん」



乱歩さんは少し目を開いて云うと直ぐに何時もの調子に戻って云った



乱「じゃあ行こう!早くしないと置いてくよ〜」



『あ、待ってください!レイちゃん、行こう』



レ「私?」



そうだった。二人には云ってないんだった



『うん。私とレイちゃんもついて行くことになったの。ザックは留守番かな』



ザ「何でだよ」



『名探偵さんからのご指名だから!暴れたりしないようにね〜』



云いながら私はレイちゃんの手を引いて駆け足でついて行った。戻ったらザックが怒ってそうだなぁ・・・



〜電車内〜



・・・・・・乱歩さんが見てくる



『あ、あの・・・乱歩さん?何かありましたか?』



乱「いやぁ、何も無いけど」



『なら良いんですけど、何でずっと私の方を見てるんですか?』



そう云うと乱歩さんは少し考える動作をして云った



乱「気になる人を見るのに理由がいるの?」



えっ!?な、何?こ、ここここ告白!?!?い、いや。落ち着け、自分。相手は乱歩さんだよ?絶対違う意味だよ!怪しんでるって方の意味だよ!!



『・・・・・・そうですね、理由はいりません。ですが乱歩さん、そう云う風に云うと人によっては勘違いしますよ?』



乱「でもAは僕の云いたい事が分かってるでしょ」



『それはそうですけど・・・』

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作者名:アンズ | 作成日時:2022年9月16日 20時

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