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31 命令なんかじゃない ページ32

暫くして敦さんが探偵社から出て行った、これから散歩しようかなぁ・・・先回りして黒蜥蜴見たいし・・・



いや、国木田さんに怒られるな!



『どうしたんですかね、敦さん』



国「全く、これだから近頃の若者は・・・」



国木田さん、それ昔の自分にブーメランで刺さるやつですよ。それに4歳しか差が無いんですよ?



そうだ!二人について行ってもらおう!少し黒蜥蜴の三人とも話したいし



<ザック、レイちゃん。敦さんの後を離れてついて行ってくれる?敦さんが走ってもゆっくり歩いて戻ってきてね>



レ<分かった。でもどうして?>



<少し話をしたい相手がいるの>



ザ<本人に直接会って聞けばいいじゃねぇか。何で俺達が外に行かないといけねぇんだよ>



<レイちゃんの力だから>



レ<ザック、私はAに云われた通りにするよ。この世界のことをまだ何も知らないんだから>



ああ、ザックは命令されるのが嫌だったな。云い方が悪かったのかな?



<ザック、命令されてるように思ったならそれは違う。私はお願いをしてるの。レイちゃんが云ってたように二人はこの世界のことを何も知らない。なら道だけでも知ってたほうは何かあった時に役に立つでしょ?>



ザ<チッ。分かった>



<ありがとう。今度コーラとスナック菓子探しておくね>


_______________________



資料を置いて乱歩さんの元へ向かう



『乱歩さん、少しお話いいですか?』



乱「ん?どうしたの?」



あ、振り向いた時可愛い・・・



『駄菓子を食べているので近くの駄菓子屋や甘味処を知っているのではと思って・・・』



乱「A、甘味好きなの?」



名前!!名前呼んでくれた!!



『はい。無性に食べたくなるんですよね』



乱「ならこれからはAに駄菓子の補充を頼むよ!」



『へ?』



乱「それなら駄菓子屋も見れるし好きな駄菓子も買える。やってくれるよね」



あれ?良いように使われる未来が見える・・・・・・というか疑問形じゃない



『拒否権無いじゃないですか』



乱「良いじゃないか、Aにとっても良い条件だろう?」



『まあそうですけど・・・』



乱「じゃあよろしくね!」



少しして与謝野さんや賢治くん、国木田さんも混じって話をしていた



そろそろかな?チラリと扉を見るのと同時に扉がくの字に曲がって吹っ飛んだ



『うわっ!』



飛ばす側だと怖くないと思うけど向かってくる側すごく怖い!

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作者名:アンズ | 作成日時:2022年9月16日 20時

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