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龍恋の鐘を２人で鳴らしたら永遠に一緒にいられるんだって
領にそう言ったら、行こうって微笑んでくれた
女のコはいつだってロマンチックなものが好き
永遠とか一生の愛とか
男の人にとってはくだらないかもしれないけど
領は私にちゃんと付き合ってくれる
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さすが観光スポットなだけに鐘の前には人がいっぱい並んでた
領「疲れてない？」
「ううん、大丈夫」
実は
領とどこかへ出かけるといつもすごく不安
弁護士のお面をとれば、誰もが惚れちゃう男の人なんだもん
時々、鏡の前を通ると
私ってつり合ってないな…って思う
領が私だけを見てくれるように、もっと綺麗になりたい
タイミングが悪いのかな
並んでた女の子たちが領を見て
きゃーきゃー言ってるのが聞こえて
領の腕にぎゅうってくっついた
これ私の独占欲
小さいことが気になっちゃうこんな自分が嫌だ
領「ふふ、どうしたの？」
「…なんでもない」
領「可愛いなAは」
頭を撫でながらクスクス笑う領に
私ばっかりドキッとして悔しいの
.
その時
♠「ねぇねぇ、松潤ってここ来てたんでしょ？」
♦「考えただけでやばいよね」
♠「どうしよう(笑)」
そんな会話が聞こえた
松潤って潤くんのことだよね？
ここに来てたの？
誰と？
彼女さん？
女遊び激しかったけど、やっぱりちゃんと彼女はいるんだ…
少しだけチクリ
その潤くんにぎゅってされたり
一緒にお菓子を作ったりしてる私は酷い女だ
私には領がいて
潤くんには彼女がいるのに
どうして今までそのことに気がつかなかったんだろう
だけどあの５人といる空間は
すごく心地がいいの
奪われたくない…なんて
なに思ってるんだろう
誰に奪われるの？
意味わかんない
.
領「A、次だよ？」
「…あ、うんっ」
少しだけチラついた潤くんの顔を振り払うように
２人で鳴らした鐘に永遠の愛を願った
領といたい
これからもずっと
領も私と同じだといいな
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年9月7日 20時
