モノクロ３＜ARS＞ (ページ14)

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サーモンピンクのＹシャツを着て

細身のジーンズを履いて

ハミガキをしてるだけなのにかっこいい領

領「…A、早くしないと置いてくよ？」

「やだ」

領「拗ねてないで早く支度して(笑)」

朝の明るい時間から

アンナコトやコンナコト……///

そういえば

潤くんのドラマでもソファとかお風呂でいちゃいちゃしてたような…

潤くんのラブシーンが鮮明に自分と重なって

思い出しただけでも顔から火が出そう

領「他のこと考えてる」

「…ちが、//」

領「ほんと？」

「…ぅん//」

ハミガキをし終えた領のくちびるはミント味

甘い朝に爽やかな香り

こんなに幸せでいいのかなって、呟いたら

また領がキスを落とした

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「江の島？」

領「うん、行きたいなと思って」

「…嬉しい//」

領「よかった」

安心したように、頭をゆっくり撫でてくれる領

気持ちよくて

ふわふわし始めて

それから江ノ電に乗る駅に着くまで

領の腕の中で眠りに落ちた

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少しだけ、夢を見た

領と出会った時の夢

なんて綺麗な人なんだろう、っていうのが第一印象で

どんな人なのかなってドキドキしたのは事実

でもただの弁護士の事務員の小娘が、事務所で１番偉い領に近づけるわけなかったし

どちらかといえば好きよりも憧れの気持ちが強くて

だから

領から“好き”って言われて

すごく戸惑っちゃったの覚えてる

だって手が届かないはずの人が突然私を好きって言うなんて

すぐに信じられるわけなくて

それでも

私のことを好きって言ってくれた彼のことを信じてみようって

付き合ったんだ

しかも領を好きになるまでに時間はかからなくて

今じゃ

私の方が領のことを好きで

不安になるくらいなんだよ

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領「A、もうすぐ着くよ」

耳元で聞こえた大好きな声

「…、だいすき」

領「ふふ、なにか夢見てた？」

「領と出会って恋に落ちた夢」

まだ眠くて、領の首筋に顔を埋めた私を

領がくすっと笑って抱きしめた

開けた車の窓からは

かすかに潮の匂いがした

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