15.壊れる ページ16
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逃げ込んだのは、誰もいない教室だった
今更バクバクする心臓の音が聞こえる
教室の隅にうずくまって、嗚咽を堪える
男の人って、あんなに力強い腕なんだ
汗の匂いも、土の匂いも、彼の匂いもした
…翔は、何のつもりなの
目立ちたくなんかないのに
静かに過ごしていたかったのに…！
翔への怒りとかやるせなさがむくむくとわく
涙も出てきて、ゴシゴシと顔を擦った
どれくらい、そうしていたんだろうか
.
翔「……はぁ、ここにいた」
翔の声が後ろからした
翔「……泣いてんの？」
振り向きたくなくて、その声を無視した
彼の足音が、聞こえる
来ないでってば
翔「ごめん…そんな嫌がられると思わなかった」
私の横にしゃがんだ彼
近い距離に、思わず避けてしまう
翔「…それ、傷つく」
拗ねた声に、ちらっと横を見ると
ちょっと焦ったような顔をしていた
「…あんなの、公開処刑だから」
翔「ごめんってば…アイツとの…応援するから…」
弱々しい声でそんなこと言うから
かわいそうになってきてしまった
「…翔は、もう私に話しかけないで。それで許す」
翔「なんだよ…それ」
「翔みたいな明るい人は、私には似合わない」
それは、本当のことだもん
私は、ひっそりと静かにしていたかったのに
翔のせいで、壊れていく
「…私、好きというか、ただの憧れだから」
翔「…」
「だから、応援してくれなくていい」
睨むように彼を見ると、翔は負けずにこっちを見ていた
翔「お前に何と言われようが、話しかけるよ」
「…え？」
翔「…俺さ」
そう、翔が言いかけた時
.
小「…おーい…って、取り込み中？」
小山先生の声で、お互い顔を見合わせる
翔が隣で舌打ちをした
小「…2人ともすっげぇ目立ってたね」
翔「俺が、わざとやったんです」
小「そうなの？」
なんで小山先生がここに…？
小「俺ね、生活指導やってんの。櫻井、ああいうのは程々にしとけよ」
翔「…はーい」
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幸せにできなかったと他人のせいにしてたけど
首を締めていたのは
アナタだったのにね
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まれ(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)キュンキュンさせることができて大成功です（笑）これからもドキドキの展開が続くと思いますが、甘酸っぱさを一緒に楽しんでいけたらなと思ってます♪またお暇がある時遊びに来てくださいね( ´▽｀)ﾉ (2018年1月24日 10時) (
レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - さ ト ひ な ?さん» コメントありがとうございます♪キュンキュンしてくれて嬉しいです( ´艸｀)私も今回はドキドキしながら書いてたので、それが伝わってむふむふしてます（笑） (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます( ´▽｀)ﾉ続きお待たせしました！大人な智くんに翻弄されっぱなしに見えるのですが、実は彼も主人公ちゃんに翻弄されてます（笑）ぜひそこも楽しみながら読んでいただけるとドキドキが増すかもです( ´艸｀)♪ (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - ぐちこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)ふわふわ智くんは彼女のことしか考えてません（笑）主人公ちゃんのように一緒にドキドキしてくれたら嬉しいです♪ (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！まれさんはキュンキュンさせる天才です！（笑）まれさんのお話はどれも好きです いつもありがとうございます！ (2018年1月24日 7時) (レス) id: 4f5d7fa177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれ
| 作成日時：2017年9月8日 16時
